映画彼女がその名を知らない鳥たちラストの陣治の行動とは?ネタバレ感想も

はじめに

沼田まほかるさん原作の『彼女がその名を知らない鳥たち』が映画化されることになりました!

2017年9月にも、沼田さんの『ユリゴコロ』が映画化されましたね。

 

今回はキャストも蒼井優さんと阿部サダヲさんのW主演ということで、話題になっています。

ユリゴコロでは、松坂桃李さんが主演でしたが、今回も松坂さんが出演されています!!

 

っということで、かなり話題になりそうなのですが、今回は『彼女がその名を知らない鳥たち』のあらすじや、ネタバレをしていこうと思います。

ネタバレを見たくない方はご注意願います!!

 

 

映画情報

 

 

 

 

キャスト

 

北原十和子:蒼井優

佐野陣治:阿部サダヲ

水島真:松坂桃李

國枝カヨ:村川絵梨

野々山美鈴:赤澤ムック

刑事・酒田:赤堀雅秋

國枝:中嶋しゅう

黒崎俊一:竹野内豊

 

監督:白石和彌

原作:沼田まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち」(幻冬舎文庫)

制作プロダクション:C&Iエンタテインメント

配給:クロックワークス

 

 

あらすじ

 

北原十和子と佐野陣治と15歳も離れているが、一緒に同棲している。

十和子は不潔で下品な陣治に嫌悪感を抱いているが、自分は働きもせずに陣治の少ない稼ぎに頼って生活をしている。

 

十和子は8年前に分かれた、黒崎という男が忘れられずにいる。

ある日、黒崎の面影がある妻子持ちの男、水島と出会う。そして、彼と情事に溺れていく。

 

刑事が訪ねてきて、黒崎が行方不明だと告げられる。

 

十和子のためだったら何でもできる」と言い続ける陣治が、自分を必要に付け回していることを知る。そして、黒崎の失踪に陣治が関わっていると疑う。

 

そして、水島にも危険が及ぶのでは!?と怯え始める。

 

 

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感想(1件)

 

ラストはどうなる?(ネタバレ注意)

 

 

あらすじを見た人は、陣治が犯人なのでは!?と思うと思いますが、それは違うようでした。

 

5年前の真実として、十和子が黒崎を刺して、それを隠蔽したということです。

 

十和子自身は、ショックがあまりにも大きい為に、記憶を失くして、陣治は1人でずっと事件のことを抱えつつ、十和子を見守って来た。

 

陣治は「一生忘れたままでおってくれてええと、俺は、あれから毎日そればかり願うてきた

 

陣治「せやけど俺、あの男を埋めた日から、おまえと本当離れられないようになってしまった。お前のことは、それまでも大事だったけど、もっともっと大事になったんや。ほんで俺、あのままずっと十和子とひっそり暮らしてたかったんや。それさえできたら、ほんまはほかになにもいらんかった」

 

 

陣治は、どれほどの孤独感や絶望に耐えてきたのか。一人で抱えて隠し続けてきた

 

水島と、十和子が付き合いだしたことを知った時は、陣治はこうなってしまうのではと恐れた。十和子を守る為に、水島を尾行したり、家に嫌がらせを仕掛けたりしたという。

 

すべて分かった十和子は、生きていたくないという。

陣治は事件の後、心理学についても勉強して十和子の状態を熟知していた。

 

十和子が記憶を失くしたのは、自分を守るための行動だったという。

 

陣治「楽しかったな、十和子。ほんまに楽しかった。この生活いつ壊れてしまうんかと思うさかい、いろいろあってもあんだけ楽しかったんや」

 

「辛いこと、よう思い出したな。これでよかったんや、うん、こうなったら思い出したこと全部、抱えたまま生きていくんや。きっと、だんだん、ちょっとずつ、思い出せへんようになる」

 

十和子「そんなことまでしてまで、生きとうない

 

十和子に絶望が押し寄せ、ナイフさえ手元にあれば、自分で自分を終わらせたい。

 

陣治「俺が助ける」

 

陣治は十和子が黒崎からもらったピアスを受け取り、高台から投げ捨てた。

そのピアスは、事件のことを思い出さないように、陣治が隠蔽していたものだった。

 

 

陣治「俺がやったらよかった。それだけが後悔や。せやからかわりに、十和子が思い出したこと全部俺がもっていったる

手すりに背中をもたれて、陣地は十和子に大声で言葉を伝える。

 

 

陣治「十和子、目覚ませよ。お前は俺にごっつい借りができているんやで、わかるか。一生かかってチョビチョビ返すしかない借りやぞ。ええか、お前、俺を産んでくれ。あんなつるっとした顔の男やないもっとまっとうな男見つけるんや。幸せになって、俺を産んで、俺をとことん可愛がってくれ。

 

 

陣治「十和子の胎の中になんか入ったら、男の子でも女の子でも、それは俺や、陣治やからな、必ず入りにいくからな。そのために今こうするんやからな。約束や、約束やでぇ十和子ー」

 

こちらを向いたまま、両足を蹴り上げる。頭と肩で逆さまに手すりを超えて、一瞬で姿が見えなくなる。

高台から落ちれば、命はない。

 

陣治は自殺したのだ。

 

 

 

なぜラストに陣治はあのような行動をとったのか?

 

 

 

知恵袋でもこういった質問がいくつかありました。

 

確かにそうですよね、ぼくなら真実を知って、今までかばってきたことを知ったら、少し好きになるか、一緒にいてくれるかな、なんて安易に思ってしまうのですが(;^_^A   ゲスいですね・・・

 

知恵袋ではこんな回答がありました。

 

陣治は十和子を愛していましたが、十和子が自分を愛していないことも知っていました。ああいう、一種の自己犠牲的な行動をとることにより、自分の存在を十和子に印象付け、十和子にとって忘れられない存在になることが陣治の目的だったのではないかと思います。

 

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13167826443より引用

 

ラストの陣治の行動について、なぜ?それで良かったのか?ずっと十和子を守っていくのではダメなのか?など、わたしも凄く考えてしまいました。

わたしの一応の解釈は、陣治はもう2人で今までのように過ごすことは無理だと感じ、十和子が自分のすべてだったのだから死んでも同じだとおもったのじゃないかと。

 

だったら、十和子が生きる希望を持てるような、2人の関係の終わらせ方にしたかったんじゃないでしょうか。十和子が新しい人生を歩んでいけるように。

 

それには自分の存在が邪魔かもしれないとおもったのかもしれません。

 

うろ覚えですが、十和子が将来宿した子ども、「それは陣治やからな」という台詞が頭から離れません。十和子の未来の希望が、陣治の希望でもあるんではないでしょうか。

 

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1378280843より引用

 

なるほどで、陣治は本当に十和子を愛していたからこその行動だったんですね。

 

それもまた、心理学を読んで学んだことなのかもしれませんし、浅い表面的な愛ではなく、考え抜いた深い愛なのかもしれません。

 

愛って難しいんですね・・・ぼくも考えないと!!

 

 

 

この原作小説を読んだ方の感想はまとめ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まとめてみると、はやりイヤミス系。そして、期待してないかったけど、読んでいくうちに引き込まれていく!!

 

批判的な意見も中にはありましたけど、内容が内容な割に、好意的な意見が多く、感情移入される人が多かったようです!

 

それだけ、心情描写が素晴らしいのですね!!読んでみたい!!

 

そして、映画界に期待!!と!! 

 

こんな感じでした!

 

 

今回も、最後まで読んでくださいましてありがとうございました!!

 

 

映画ユリゴコロは実話なの?Twitterや原作者の沼田まほかるの現在は

 

映画ユリゴコロの意味と細谷さんとは誰?小説の後味はイヤミスの声も

参考サイト

映画「彼女がその名を知らない鳥たち」公式サイト 2017.10.28公開

http://kanotori.com/

映画「彼女がその名を知らない鳥たち」あらすじとネタバレ!結末は? | わかたけトピックス

「彼女がその名を知らない鳥たち」あらすじとネタバレ!結末は?

 

Yahoo!知恵袋

https://chiebukuro.yahoo.co.jp/

参考にさせて頂いたサイト様ありがとうございました!!

 

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