沼にハマってきいてみた(沼ハマ)メーヴェみたい?紙ヒコーキ全国大会の激闘

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本日のMCは松井愛莉ちゃんとサバンナ高橋さん。ゲストはGパンパンダのお二人です。

 

メーヴェとは、アニメ「風の谷のナウシカ」に出てくる、一人乗りの飛行機です。くるくると美しく滑空する様子は、紙ヒコーキのイメージにも通じるものがありますね。

 

さて、紙ヒコーキ沼。大人がガチで全国大会、世界大会、そしてギネス記録を目指しているというディープな沼がここにありました。

 

本日のハマったさん、一組目「飛距離」に拘る相模原高校紙ヒコーキ研究会。そしてもう一組は「滞空時間」に拘る日本航空高校石川のたくみくん。

 

いずれも華麗なる紙ヒコーキ野郎たちです。たくみくんは昨年の全国大会の優勝者です!

 

二連覇を目指した今年の大会に、番組スタッフが密着取材しています。その驚きの結末もお楽しみに!

 

 

ゲストのGパンパンダさん

 

彼らは平成30年度「NHK新人お笑い大賞」で大賞に輝いたコンビです。星野光樹さんと一平さん、特に、星野さんの趣味が紙ヒコーキということで登場しました!

 

「紙ヒコーキ好きなの?ホンマか?芸人のなかで被りがないように無理やりみつけてきたんちゃう?」

 

という高橋さんに、星野さんが自宅から持ってきたという「星野コレクション」の数々を披露してくれました。

 

「これは飛ばんやろ?」と高橋さんが手に取ったのは、紙で作られた3Dリング

 

「小学生の女子が腕にはめてキャッキャいうヤツや」

 

星野さんが「飛ばせますよ!」と言うので愛莉ちゃんがチャレンジしてみたのですが、微妙な結果に…「誠に申し訳ございません!」とお詫びを入れる始末に…どうも、コツがあるようですね。

 

さて、次に話題になったのは“スカイキング”と言う名前のシンプルな飛行機です。開発者は滞空時間のギネス世界記録保持者の戸田拓夫さん。

 

星野さん曰く、折り方のポイントは尖っている先端を内側に織り込んであること。これによって重心が前に寄りやすく、さらに胴体が開きにくいので安定して飛ばせるというのです。

 

その先端の折り方を開発したのが戸田先生なので、その折り方“戸田ロック”と呼ぶのです。

 

「戸田先生って、どこの先生?」という高橋さんに、星野さんが「ギネス記録保持者ですよ!」と熱弁を振るい始めます。

 

「みんな戸田先生知ってるの?」

 

MC以外の全員が頷き、そのリスペクト具合がよく伝わってきました。

 

「紙ヒコーキ沼にハマっている人からすれば、“戸田先生って誰?”って言ってる俺らこそ“いやお前こそ誰やねん?”てこと…?!」

 

星野さん曰く「紙ヒコーキ沼とは、ほぼ“戸田沼”ですから!」さて、ここで、星野家に伝わる“星野式紙ヒコーキ”を披露してくれました。

 

星野父直伝のそれは、カナダに留学していた星野さんが現地で飛ばして流行らせた、という紙ヒコーキです。

 

高橋さんが飛ばすと、くるくるとスタジオの中を3~4周滞空して、みんなを大いに沸かせました。

 

 

飛距離に拘る紙ヒコーキ

 

神奈川県立相模原高校紙ヒコーキ研究会では、そのTシャツの背中に「世界一遠くへ」と書かれているように、どこまでも飛べる紙ヒコーキを作る研究をしています。

 

リーダーのショウマくん(高校三年生)の自宅を訪ねると、その自室には「世界一遠くへ飛ぶ紙飛行機を作る研究」という貼り紙が。

 

そこで勉強や研究をしているというショウマ君。目標にしているのは、飛距離のギネス世界記録です。

 

2012年にアメリカで記録されたのが69.14m

 

その世界記録保持者が書いた英語の論文を自力で日本語訳にして読むなど、日々の地道な努力を欠かしません。

 

ショウマ君がこれまでに作ってきた紙ヒコーキは400機以上。そんな彼に、紙ヒコーキの作り方のポイントを聞いてみました。

 

1:正確に測って、紙を折る

材料はA4のまっさらな紙を使います。

折るところはミリ単位で決めて印をつけて作業をするのですが。

「1mmずれただけで、飛ばす時に10mとか差が開くんですよ」

よって、丁寧に測って印をつけてから製作に入ります。

 

2:紙の間の空気を抜く

折った紙と紙の間に空気が入ると、構造的に弱くなるので、ヘラで空気を抜きます。

それによって折り目もよりピシっと美しく整います。

 

3:翼に“たわみ”を付ける

翼を少し丸まらせることを「たわみを付ける」と言います。

その丸みが揚力(飛行機を上に持ち上げようとする力)を増す効果があり、飛距離が伸びます。

 

数日後の朝06:30。ショウマ君たちが登校してきました。紙飛行機を飛ばすのは風の影響を受けにくい体育館の中です。

 

こんな早朝に集まったのは、実は、運動部の朝練が始まる08:00までしか体育館を使えないからなのです。

 

床にはメジャーをセット。チームのマガラ君がビデオカメラも設置して準備します。

 

クサノくんがカーテンを閉めたのは、お日様の光で空気が温められて滞留してまわることで、紙ヒコーキの軌道に影響しないように、ということです。

 

他の日と条件を揃えてデータを取るために、細かい気遣いをしています。ナカガワ君が調べた室温が9.9℃湿度が48パーセント

 

彼らの経験則で紙ヒコーキを飛ばすベストコンディションが室温10℃、湿度40パーセントということで、この日はかなり条件が良かったと考えられます。

 

取材スタッフが作って飛ばした紙ヒコーキの飛距離は7.25m。「何がダメなの?」という疑問に、まず出てきた答えが「裏紙を使ってる」こと。

 

使用済みの紙の質は、湿気を吸ったりして、新品の紙に比べると劣る、のだそうです。紙が湿気を吸うと飛びにくくなるのです。

 

彼らがテストする紙ヒコーキは、しっかりケースにしまって持ち込まれていました。いよいよショウマ君が投げます。体育館の角から36mの距離を飛び、壁にぶつかりました

 

その後、何度も壁まで到達しましたが、それ以上計測できないので、番組後半では広い体育館で計測した実験の結果もお届けします。

 

さて、そのショウマ君の作った紙ヒコーキは、誰が飛ばしても同様の結果になるのか?ということで、愛理ちゃんがチャレンジ。

 

コツは、ダーツのような感じで投げること。結果は…まぁまぁ飛んだ?というくらい。

 

星野さんが「水平面から10度~15度くらいで投げるのがベストなんじゃないかと…」と蘊蓄を垂れて投げると、スタジオの端っこまで到達しました。

 

「というわけで、僕も今日から部員の一員てことで!」

 

さて、次にショウマ君らが向かったのが相模原市総合体育館縦61.5m、横36mという広いアリーナに「おお!」「天井めっちゃ高いね!」と喜ぶ彼ら。

 

ショウマ君の一投目は大きく右に曲がり、34.65m。二投目もまた右に曲がり、35.1m

 

尾翼のバランスが悪く、左の翼が上に上がる力が強すぎるのだと分析され、微調整した結果___しかし、三投目もなぜか右にそれてしまい、記録も伸びません。

 

次に着目したのが、ショウマ君の投げ方でした。フォームを調整して挑んだら、まっすぐ飛ぶものの、37mと、記録は微妙に伸びないという悩ましい状態に。

 

タイムアップしたこの日の最長記録37.1m。今後の方針としては、ヒコーキはそのままで、もっと滑空させられる方法を模索することになりました。

 

世界記録は69.14m。

 

それを目指して試行錯誤は続きます。

 

 

滞空時間に拘る紙ヒコーキ

 

石川県の能登空港の隣にあるのが、日本航空高校石川。この学校でパイロットになるための勉強をしているのがたくみくん。

 

彼のお気に入りの場所は学校の格納庫で、ヘリコプターやグライダーが30機近く並んでいます。その中でも大好きなのがYS-11.

 

1960年代に日本で開発された名機です。コクピットのモックアップもあり、たくみくんは嬉しそうに座っていました。

 

流れるBGMは何故かTBSドラマの「GOOD LUCK!」や「空飛ぶ広報室」のサントラなのですが…飛行機好きな人にはぴったりのチョイスですね。

 

彼は兵庫県出身なので、学校の寮に入っています。

 

06:45の点呼から、22:30の点呼、消灯、就寝まできっちりと時間が区切られた規則正しい生活で、部活もゴルフ部で活動しているので、紙ヒコーキの研究と練習の時間がなかなか取れません

 

彼が好んでいるのが滞空型の紙ヒコーキ。滞空時間競技のルールは、投げ上げた瞬間から着地までの“滞空時間”を競うものです。

 

最初に、より高いところに投げ上げると有利になるのですが。投げる時に、両足が床から離れてはいけない、など、細かいルールがあります。

 

2003年から、全国大会が開かれており、実はたくみくんはこの世界ではかなりの有名人なのです。

 

2017年 JAL折り紙ヒコーキ アジア大会 第三位。

2018年 JAL折り紙ヒコーキ 全国大会  優勝

 

 

この戦歴を誇るたくみくんの紙ヒコーキは、世界記録保持者である戸田拓夫さんの戸田流をベースにしたものです。

 

机でそれを作っているたくみ君は、プラスチック製のカードを用いて、紙に折り目をしっかり付けていくのです。

 

その時に心がけているちょっとしたコツ。「折るときは、目安になる線に折るけど、2mm程度の隙間を開ける」

 

普通の紙ヒコーキでも、ここさえ意識したら変わる!というその技術。仕上げに、左右の翼の端を折って、垂直安定板を作れば出来上がりです。

 

さて、たくみ君はゴルフ部に入っているため、なかなか紙ヒコーキを飛ばす練習の時間が取れません。

 

そこで編み出したのが、寮の居室で紙ヒコーキの代わりにティッシュを上空に投げる、という練習方法です。

 

身体を捻りながら、しゃがみ、反動を使ってバネのように足を伸ばしてティッシュを真上に高く投げる。この練習で昨年の優勝を勝ち取ったのです。

 

スタジオで、たくみくんの滞空型紙ヒコーキを飛ばすことになりました。

 

愛莉ちゃんが「とうっ!」と投げたものの、ふわりと上がってすぐにぼとっと落ちてしまい、その滞空時間2.37秒の残念な結果に。

 

再チャレンジも同様で床にうずくまる愛莉ちゃん…やはりきちんとしたフォームで正しく投げるのは難しいようですね。

 

 

 

JAL折り紙ヒコーキ全国大会

 

4月に東京で開催され、たくみくんが参加した滞空時間を競う大会です。一般の部にエントリーした1286名から、この大会に進出したのが36名。

 

まさに精鋭が日本一を競うのです。昨年優勝したたくみ君の記録は17.53秒

 

「去年に比べてハイレベルなので、緊張してます」という彼の目標は18秒を超えること。

 

ぬっしーが注目したたくみ君のライバルは…。

 

・宮古島ブロック代表 山里君(高1) 予選記録 16.72秒

・釧路ブロック代表 井上君(中2) 予選記録 16.16秒

・千歳ブロック代表 本間さん(60歳) 予選記録 16.79秒 紙飛行機歴26年!

 

それぞれに工夫満載の飛行機を飛ばしている彼らでしたが、本間さんは雪かきで肩を傷めたというトラブルを抱えての出場です。

 

しかし、経験は誰よりも豊富で、さまざまなケースを熟知しているのです。どうしたらよりよく飛ばせるか。

 

最後まで入念なチェックが続きます。

 

たくみ君、緊張のせいか、身体に余計な力が入って思うように飛ばせません。投げた紙ヒコーキがすぐに落ちてしまうのです。

 

「ほどよい力で上げる」…その難しさを現場で実感していました。

 

準決勝戦で36人から上位8人が決勝戦へと進みます。たくみ君、なんと17.78秒トップ進出

 

その滞空時間のポイントは、最初に投げ上げるときの圧倒的な高さです。

 

残念ながら宮古島ブロック山里君は予選敗退。井上君が4位、本間さんが3位と勝ち進みました。決勝戦では、各自が5回投げて、最も良い記録で戦います。

 

井上君が16.21秒。

 

それを見てたくみ君が「うわぁ、怖い!」とつぶやきました。

 

本間さんは16.96秒。

 

暫定一位です。美しいフライトでした。さて。

 

たくみ君の記録は___18.95秒!驚異的な数字を叩き出し、二連覇を達成しました!

 

この時の動画はこちらの公式HPから見られます。滑空する紙ヒコーキ、本当に美しかったです!

https://www.nhk.or.jp/hamatta/housou/190522/minogashi.html

 

小学生対象で、JALが紙ヒコーキの教室を開くようです!お近くの方はぜひチェックしてみてくださいね。

http://narita.mypl.net/event/00000328539/