松本清張のドラマ【疑惑】のキャストや内容は?原作のラスト結末はどうなる?

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松本清張さんの名作サスペンス【疑惑】がテレビ朝日で復活し、俳優の米倉涼子さんと黒木華さんが出演します。

 

米倉涼子さんと言えば過去にも松本清張さんの作品で悪女を演じていますが、【疑惑】では悪女に手を差し伸べる役柄を演じます。

 

【疑惑】は1982年に映画化されてから4度ドラマ化もされていて、同じ【疑惑】でも演じる俳優によって世界観は大きく変化している印象です。

 

そこで今回放送される【疑惑】のキャストや内容についてや、原作のあらすじなどをネタバレしていきたいと思います。

 

 

 

松本清張のドラマ【疑惑】とは?

 

※ネタバレ注意です。

 

 

松本清張さんの名作サスペンス【疑惑】は、富山の港で夫婦が乗った車が海に突っ込んで、夫だけが死亡するところから始まります。

死亡した夫は白河福太郎という地元の老舗酒造の社長で、白河福太郎の後妻が悪女の球麿子でした。

 

球麿子は銀座でホステスをしており、以前から素行の悪さは有名で、恐喝や詐欺など前科4犯なので、当然ながら事故ではなく殺人だったと疑いをかけられますね。

以前から素行が悪かった球麿子は自分は運転してないと主張しても、目撃情報や遺体の傷から運転手と断定され逮捕されます。

 

亡くなった白河福太郎には3億円以上の保険金が掛けられていたので、球麿子は「北陸一の毒婦」などとマスコミから騒がれていきます。

世間からも大きな注目を集め裁判が始まってからも、有罪が濃厚ということもあって弁護士が次々と辞めていく事態になっていきます。

 

これだけ世間からも大きな注目を集めている事件ですから、球麿子の弁護を引き受けるのには相当な覚悟がいるのは想像できますね。

 

後任の弁護士選びは難航を極めていくなかで、球麿子の弁護を引き受けたのが民事裁判が専門の佐原律子弁護士です。

佐原律子と初対面した球麿子は終始冷ややかな対応で、お互いに冷ややかな言葉のみの会話でしたね。

 

球麿子の弁護を引き受けた佐原律子弁護士も壮絶な過去があり、離婚していて幼い娘は別れた夫と再婚相手の女性が引き取っています。

佐原律子にとって別れた夫との間にできた子供と会うことだけが、唯一の心の慰めになっていましたね。

 

球麿子の裁判が始まり佐原律子も奮闘しようとしますが、球麿子とコミュニケーションが取れていない状況で裁判は不利な状況が続きました。

裁判の中でも球麿子はカッとなってしまい暴言を吐く始末で、これには佐原律子もどうにもできなくお手上げ状態といった感じですね。

 

球麿子は前科4犯ということもあって裁判に出廷する人は、次から次へと球麿子の悪い部分を証言していきます。

 

多くの証言もあって球麿子が保険金目当ての殺人を計画したと追い込まれていきますが、佐原律子は諦めずに真相解明のために尽力していきます。

誰もが球麿子の有罪は間違いないと思う中で、佐原律子はひとつひとつ証言をくつがえしていきます

 

富山の港に車で飛び込んで球麿子だけが助かりましたが、実際に車を運転していたのは福太郎だったと判明していきます。

また車内には片方だけ脱げた靴とスパナがあったことで、福太郎が無理心中を計ってブレーキが効かないように、靴とスパムでブレーキペダルを固定していたと突き止めます。

 

一時は有罪間違い無しと言われていた球麿子でしたが、佐原律子の活躍で一転無罪となりました。

無罪を勝ち取った佐原律子の事務所には連日抗議の電話が殺到し、自分の娘にももう会わないでくれと再婚相手の女性から告げられます。

 

最後に球麿子と佐原律子が話す場面があって、佐原律子は球麿子に無理心中してなかったら殺してたと質問します。

球麿子と佐原律子はどこか通じ合う部分もあるような感じで、何とも言えない微妙な感じが想像力をさらに膨らませてくれますね。

 

それに対して球麿子は殺してたかもしれないと話して、【疑惑】は完結となりました。

 

ドラマスペシャル【疑惑】のキャストや内容は?

 

 

テレビ朝日開局60周年記念として放送される【疑惑】の、キャストや内容について紹介していきます。

 

まず何と言っても数々の大ヒットドラマに出演してきた米倉涼子さんが、佐原律子の役を演じます。

 

松本清張さんの【黒革の手帖】での悪女が特に印象的な米倉涼子さんですが、今回は悪女に手を差し伸べる弁護士役となります。

 

米倉涼子さん演じる佐原律子と対峙する生粋の悪女である白河球麿子役を、20代きっての実力派俳優の黒木華さんが演じます。

 

https://twitter.com/harimaako/status/1091517965978062849

 

米倉涼子さんはドラマや映画で圧倒的な存在感を放っているので、共演する俳優さんの影が薄くなるとさえ言われています。

 

しかし黒木華さんはベルリン国際映画祭最優秀女優賞を受賞しており、俳優としての実力は誰もが認めるところですね。

 

そして去年惜しまれつつ亡くなった名俳優の津川雅彦さんも出演していて、まさに遺作ということでも注目したいところです。

 

また今回のドラマスペシャル【疑惑】は、原作とは内容が違う部分もあるので映画を見たことがある方も新鮮な感じで見れると思います。

 

米倉涼子さんと黒木華さんがどんな化学反応をするのか、今から放送が待ちきれなくてドキドキしている方も多いと思います。

 

原作と違うのは球麿子が’保険金殺人容疑とは別件で逮捕されたりと、現代版【疑惑】といった内容になっていると予想されます。

 

原作のラスト結末はどうなる?

 

 

松本清張さんのサスペンスで共通することは、結末が誰もが驚く内容になることが多いことだと思います。

 

原作【疑惑】の結末も衝撃的だったと言って間違いなく、さすが松本清張さんの名作サスペンスだと感じましたね。

 

まず球麿子と福太郎は新宿のバーで出会っていて、福太郎が資産家だと知って球麿子は急接近し福太郎の地元に押しかけて結婚しています。

 

さらに球麿子は福太郎に3億円以上の保険を掛けていたり、新宿のヤクザと繋がっていたりと生粋の悪女でしたね。

 

福太郎は球麿子にいつかは殺されるかもしれないと思いつつも、そうなってもいいとさえ思っていました。

 

福太郎は自分の孫に無理心中する前に手紙を残していて、その手紙には白河家のために球麿子と心中するという内容が書かれていました。

 

原作の【疑惑】で球麿子は無理心中してなかったら福太郎を殺していたかもと話していますが、本心はそうではなかったようにも思えます。

本当に球麿子は福太郎と保険金目当てだけで結婚したのか、愛していたからこそ福太郎の無理心中に同調したようにも推測できます。

 

福太郎が無理心中を決意した理由は球麿子と結婚したことで、最愛の孫に背かれた孤独感が彼を突き動かしていますね。

福太郎は球麿子に愛されていないと自覚していましたが、次第に絶望感の方が大きくなり生きる希望を失ったように感じます。

 

本当は愛されていないと知りながらも、それでも一緒にいたいと思う男の切ない気持ちもわかるような気もします。

 

佐原律子は球麿子の無罪を勝ち取って結末かと思いきや、球麿子を許せなかった記者の秋元がラスト佐原律子を鉄パイプで襲って【疑惑】は終わります。

球麿子の悪行を償わせようと奮闘していた秋元にとって、無罪にさせた佐原律子はどうしても許せない存在だったのでしょう。

 

綺麗に終わらないところが松本清張サスペンスの真骨頂でもあり、だからこそ多くの人が松本清張さんに惹かれていくのではないかと思いました。

 

今回の【疑惑】でも米倉涼子さん演じる佐原律子が鉄パイプで襲われるのか、それとも原作と違う結末になるのかも注目したいところですね。