ある街の古い一軒家に年老いた母・山田珠子と息子の忠男がひっそりと暮らしていました。間もなく50歳になろうとする忠男は知的障害を抱えています。 その隣家にある日里村一家が引っ越してきます。里村家に続く細い路地には山田家の庭のウメの枝が伸びて張り出しており、邪魔になっていたのです。 珠子は自分が亡くなった後に残されるだろう...