ドラマW【トッカイ】は実話なの? 金丸興産のモデルは本当にいた?

2021年にWOWOWで放送された、ノンフィクション小説を映像化した「トッカイ」ですが、これはバブル崩壊により、

悪徳債務者から6兆円以上もの回収を、1円残らずやる!!と特別に結成された「不良債権特別回収部」の話しです。

 

このドラマにはモデルがあり、日本の発展の歴史の中にあります。今回はそのモデルを見ていきましょう。

 

ドラマW【トッカイ】内容がリアル!内容は実話なの?  

本当にそんなに巨額なお金があるの?と思ってしまいますよね。

 

ドラマW【トッカイ】内容がリアル!  

「トッカイ」の作者はノンフィクション作家の青武英利さんが、「しんがり~山一証券最後の12人~」を書いたことで、

「山一證券を書くなら、住専問題も書いたら?」と言われたのがきっかけでした。取材をし3年の月日がかかりました。

 

1970年代人々の暮らしが豊かになる一方で、銀行へ個人が家のローンの借り入れに来ることがありましたが、

当時の銀行にはそういったノウハウに乏しく、企業融資をメインにしていたため、大蔵省が主導し、

 

各銀行が出資する形で、住宅の融資を専門に扱う機関として「住宅金融専門会社」が設立されました。それが『住専』と呼ばれています

8社の金融機関が出資をしていましたが、実質大蔵省のOBの天下り機関となっていました。

 

ドラマW【トッカイ】は実話なの?

「トッカイ」は住専をめぐる、様々な事件を取り扱った実話となります。しばらくは住専は機能していましたが、時が経つにつれ銀行も個人向け融資を始めます

そして、住宅金融公庫も個人向けのローンを開始したため、「住専」の市場がだんだんと狭くなっていきました。

 

そこで、住専は融資先を求め、事業向け不動産への融資にどんどん方向性を変えていくのです。

そうなってくると、住専の中でも力を持った銀行が、「まずい客」を連れてくるようになり、訳ありでも融資をせざるを得ない状況が生まれてきました。

 

そして、徐々に「不良債権」を生み出すようになるのですが、ちょうどバブル景気がやってきて、地下価格高騰となり、

銀行が個人に融資する額が大きく膨らむのを抑えるため、大蔵省は「総量規制」を取り入れますが、『住専』は対象外とされました。

 

そのため、貸し付けの上限がない状態になっていたのです。しかし、バブルがはじけてしまい、土地の価格も暴落します。

そのため、「金利」すら払えない顧客も現れ始め、不良債権が多く生まれました。景気回復を希望しても

 

それも望めず、1995年6月には「住専国会」と呼ばれるほどの、政治問題に発展していました。そこで大蔵省が立ち入り検査をしたのですが、

全体で6兆円以上の損失があることが判明したのです。そのため、貸し倒れや、損失処理が遅れ、金融破綻を招きかねない事態に発展したのです。

 

そこで「株式会社整理回収機構」が誕生し、預金保険機構等との回収協定を結んだ銀行としての機能を持ち

住宅金融専門会社の債権回収業務にあたりました。もちろんそのなぜ「破綻」したのか?という責任追及という意味合いも持ち合わせていました。

 

金丸興産のモデルは本当にいた?ツイッターの反応は? 

 

さて「金丸興産」のモデルは実在するのでしょうか!?

 

金丸興産のモデルは本当にいた?  

ドラマの中では「ナニワの不動産王」と呼ばれている金丸ですが、実在する人物は「ナニワの借金王」と呼ばれた末野謙一と呼ばれる人物です。

彼は「末野興産」の社長で、住専から2500億円以上もの融資をうけていました。そして、「住専国会」では

 

参考人として国会に召集された人物でもあります。しかし所得隠しや強制執行妨害罪で逮捕され実刑判決を受けました。

ドラマでは15億円の保釈金をしはらい、保釈されていますが、実際には15億円を支払うことなく加古川刑務所に収監されています。

 

ツイッターの反応は?

このドラマは原作の評判もいいようですね。そして、エンディング曲に注目している方も多かったです。

 

 

まとめ

・1970年代から個人へのローンの需要が増え、「住専」が設立された。

・個人向けローンを「住専」以外が取り扱うようになると、「住専」は事業用不動産にてをだしはじめた

・金丸のモデルは末野謙一、保釈金を支払わなかった以外は大体同じ

・Twitterでは面白くて一気見した。という感想がおおい。

 

住専」確かに聞いたことがあります。まだそれを理解できる年齢ではなかったので、そのような経緯があり、

今はもう「住専」はないんだ。そして、「住専」の強欲さに後に設立された、6兆円回収機関があったことも初めて知りました。

 

 

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