Netflix【地面師たち】は実話?ハリソン山中のモデルは?

過去にニュースでも大きく取り上げられた、積水ハウスをめぐる55億円の被害額が出た、

地面師集団の事件を元にして、小説になった「地面師たち」を元にNetfilxでドラマ化されました。

 

2024年7月25日から配信がスタートしていますが、地面師に扮するキャストに注目が集まっています。

 

 

Netflix【地面師たち】は実話?地面師の過去事件 

ではまず原作の元となった事件を振り返りましょう。

 

Netflix【地面師たち】は実話なの? 

原作を書き上げたのは、新庄耕さんが2019年1月に「小説すばる」にて、連載が開始されましたが、

この小説の元となった事件がありました。それは2017年に起きた被害額「55億円」に上る、

 

地面師たちが起こした事件が元になっていました。大手ハウスメーカーの積水ハウスが地面師たちに、

西五反田にある旅館をめぐり、55億円をだまし取られた事件が発端となっています。

 

しかし、小説家するにあたり、被害額をもっと大きくするために、新庄さんが様々な取材を通して、

小説の中の舞台を、高輪ゲートウェイにある駐車場を舞台に、被害額を3桁にすることで、

 

小説の中の事件を盛り上げています。そして、実際の取材をめぐり、暗躍する地面師たちを書き上げました。

 

地面師の過去事件

「地面師」という言葉は、積水ハウスの事件を聞き、一般の人にもその存在が大きくクローズアップされることになりましたが、

実際に「地面師」は戦後の混乱にある日本で、密かに暗躍していました。そもそも地面師は、

 

ターゲットとなる土地の所有者に成りすまし、他社に売り渡すことで売買した代金をだまし取るのです。

ターゲットとなった土地の持ち主は知らないうちに、自分の土地が他人の物となってしまうという被害に遭うことになります。

 

そんな地面師たちは、ターゲットとなる土地を入念に調査し、土地の売買代金を決定し、

成りすましとなる実行犯や、計画を実行までに運ぶ裏方が一丸となり、巨額の富を得ようとします。

 

そのため、戦後の混乱に乗じて、地面師たちは暗躍しており、困窮する人々からお金をだましとっていました。

その後、オリンピックでの土地の価格高騰に乗じて、再び地面師が暗躍していました。

 

実際に起きた過去事件

2017年4月

渋谷区の高層マンション

被害額 63億円

 

駅地下の物件の所有者が、高齢の女性であり、入院で不在であったときにこの事件は起きました。

なかなか売りに出ないこの物件に目を付けられ、地面師の被害に遭いました。

 

2016年10月

JR新橋駅烏森口徒歩1分のテナントビル

被害額 16億以上

 

駅から近いテナントビルですが、築57年の老朽化した物件でしたが、建物自体には価値がなかったようだが、

その土地に8億以上の価値があると見込まれ、地面師のターゲットとなりましたが、そこには母娘が住んでいました。

 

しかし、親子の総資産は16億円を超えており、悠々自適な生活をしていたが、その資産もターゲットとなった。

2016年に白骨化した遺体で所有者は見つかり、土地は地面師により既に売却済でした。

 

ハリソン山中のモデルは?Xの反応は?

個性的な「地面師たち」のキャストですが、中でも評価の高い「ハリソン山中」についてみていきます。

 

ハリソン山中のモデルは?

「地面師たち」は個性はぞろいのキャストで、ドラマを一層盛り上げていますが、中でも注目されているのは「ハリソン山中」です。

 

ハリソン山中の特徴

・地面師のリーダー

・元暴力団幹部

・地上げ屋

・英語が堪能

・猟奇的な性格

 

これらの特徴から、実在するハリソン山中のモデルは実在するのでしょうか!?モデルとなった「積水ハウス事件」の中で、

リーダー的存在だったのが、カミンスカス操です。事件発覚当時フィリピンから護送される姿を見た方もいらっしゃるかもしれません。

 

カミンスカス操は、この事件で17人の「地面師」達を束ねていたリーダーですが、過去にも詐欺事件を起こしていたようです。

2017年3月に、渋谷を舞台に事件は起きました。楽器販売業者の社長に成りすまし、

 

手付金として8000万円をだまし取っていました。この事件では土地が他人に渡る前に判明したようです。

カミンスカス操」という特徴ある名前ですが、本名は「小山操」と言います。3度の結婚により、

 

2018年3月にリトアニア人の、リタ・カミンスカスさんと結婚したことにより、本名を「カミンスカス操」に改名しています。

しかし、逮捕時は2人目の妻のフィリピン人の家に潜伏していたようです。

 

カミンスカス操」は1959年に高知県で生まれ、大学入学のために東京へと上京してきましたが、

何度も大学受験に失敗したのち、「山野愛子美容スルーク」に進学していますが、これは真相が不明となっています。

 

その後、新宿に拠点を置く右翼団体に所属し、この団体が手掛ける「地上げ屋」に加担し、

税務対策を担当し、知識を得ていきます。その後大物詐欺師として裏で暗躍し、海外に住んでいたこともありますが、

 

カミンスカス操は英語のみならず、他の外国語は話せなかったという事です。国籍も日本のままなので、

パスポートも逮捕時には日本の物でした。フィリピン女性や、リトアニア人の女性と結婚していましたが、

 

会話は日本語のようですね。右翼団体で様々な詐欺事件に加担したのちに、「ABCホーム」の幹部となりましたが、

脱税容疑で2008年に懲役6か月で逮捕されています。しかし、その後も悪事から手を引くことなく、

 

「地面師」グループと知り合ったことにより、そのリーダーとなり「サハダイヤモンドビル」に事務所を構えていました。

当時はお金がなく、事務所に寝泊まりしていましたが、「積水ハウス」の事件以来羽振りが良くなり、

 

後の妻と知り合うきっかけとなった、パブで1晩100万円を使うほど豪遊をしていたようです。

ドラマに登場する、ハリソン山中との共通点として、地面師のリーダー、元地上げ屋という点があります。

 

英語は話せませんが、2人の海外妻と結婚していることから、「英語堪能」という特徴がハリソン山中に加わったと思われます。

元暴力団ではありませんが、右翼団体に所属することで、詐欺のノウハウを身に着けていたと考えられます。

 

Xの反応は? 

ドラマを視聴した方は、「ハリソン山中」というインパクトある名前に、「カミンスカス」という主犯格を思い出す方も多いようですね。

 

まとめ

・「地面師たち」は【積水ハウス詐欺事件】の実話を元にしている

・過去にも高齢者たちをターゲットに、土地の売買詐欺はあった

・ハリソン山中のモデルは、リーダー格のカミンスカス操

・Xではドラマを視聴して、ハリソン山中のモデルはカミンスカスと気づく人も多い

 

今回はNetfilxドラマ「地面師たち」の元になった、【積水ハウス詐欺事件】から、キャストのリーダー格であった、

ハリソン山中のモデルになった、カミンスカス操の過去の行いなどを調べてみました。実在する人物がモデルとなっているため、

 

ドラマを見ながら、過去の事件を彷彿とする方も多いようですね。

 

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