今回は、みなさんも、昔から身近な存在であったであろう「羊羹」について、ご紹介したいと思います。
和菓子として有名な「羊羹」ですが、作り方の違いで、種類が分かれていたり、想像以上に嬉しい栄養が豊富に含まれている羊羹。
ぜひ、参考にして頂けたら嬉しいです。
羊羹(ようかん)の小倉と煉(ねり)の違いについて
まず羊羹は、一般的に小豆を主体とした餡を型に流し込み、寒天で固めた和菓子の総称で、
こしあんで、寒天の添加量が多くしっかりした固さの「煉り羊羹」と、
つぶあんで、寒天が少なく柔らかい「水(小倉)羊羹」があります。
煉り羊羹は糖度が高く、保存性が高いのが特徴です。その為、適切な状態で保存すれば、常温で1年以上保存可能なので、非常食として役に立つ特徴もあります。
一方、水(小倉)羊羹は、煉り羊羹に比べて糖度は低めです。一番、大きな違いは、つるんとしたゼリーような食感で、特に夏場には好まれる和菓子ですね。
日持ちに関しても、糖度が低い事から、煉り羊羹より保存期間は短めです。
煉(ねり)の意味は?
煉(ねり)羊羹の、「ねり」の意味を調べてみました。
・ねること、ねってねばりを出すこと。
・繊維・金属などから不純物を取り除いて、良質なものにすること。
このような意味から、煉り羊羹は原料中の不純物を取り除き、ねりあげることで、しっかりとした羊羹が仕上がるのだと分かりました。
それぞれのカロリーや栄養は?
小豆を使った和菓子は、様々な種類がありますが、の中でも羊羹は、昔から私たちの生活の中にある和菓子です。
そんな羊羹は、言ってしまえば「甘いあんこの塊」です。そのため、カロリーが高いイメージがありますよね。
そこで、実際のところ、羊羹のカロリーがどのくらいなのかを、調べてみました。
もっとも、オーソドックスな、こし餡に砂糖などを加えて煉り、寒天で固める「煉り羊羹」は、100gあたり216キロカロリーでした。
煉り羊羹の栄養素に関しては。
・糖質(33.35g)
・食物繊維(2.48g)
・たんぱく質(3.55g)
その他、ビタミンK、ビタミンB2、ナイアシン、鉄、亜鉛、銅、マグネシウム、などの栄養素が含まれています。
100gあたり216キロカロリーと聞くと、高い感じがありますが、私たちが普段、羊羹を食べる際は、一切れ約50~60g程度です。
そう考えると、一切れ当たりのカロリーは約109キロカロリー程度ですので、ちょっと甘いものが欲しい時に、つまむ程度には、ちょうどいいカロリーに感じます。
水(小倉)羊羹のカロリーは。100g当たり約171キロカロリーでした。煉り羊羹に比べて、かなりカロリーが低いことが分かりました。
さっぱりした特徴を持つ水(小倉)羊羹なだけあって、カロリーも低くできているのですね。
使用している材料自体は、同じですので、含まれている栄養素に関しては、煉り羊羹とほぼ同じでした。
「煉り羊羹」と「水(小倉)羊羹」に共通している、「たんぱく質」「食物繊維」「ポリフェノール」についても、詳しく調べてみました。
「たんぱく質」
小豆には、たんぱく質が豊富に含まれていて、その量は、100g当たり20gとされています。
8種類の必須アミノ酸が、バランスよく含まれている為、小豆を原材料として作られる羊羹には、良質なたんぱく質が、豊富に含まれているのです。
「食物繊維」
小豆には、食物繊維も豊富に含まれていて、一日に必要な食物繊維の摂取量が、20g~25gと言われている中で、
小豆100g当たりの、食物繊維量は約18g。腸内環境を整える働きのある食物繊維を、たっぷり摂取することが出来ます。
「ポリフェノール」
ポリフェノールは、高い抗酸化作用を持つといわれています。
羊羹の原料でもある小豆には、ポリフェノールが含まれるものとして有名な赤ワインよりも、多くのポリフェノールが含まれているのです。
アンチエイジング効果や、生活習慣病予防も期待できる栄養が、羊羹には、たくさん含まれていることが分かりました。
参考サイト
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%8A%E7%BE%B9
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1171265341?__ysp=5bCP5YCJ44Go54WJ44Gu6YGV44GE
https://calorie.slism.jp/201571/