今Netflixなどで話題になっている、韓国の映画【7番房の奇跡】。韓国では歴代興行収入8位を記録したヒット作品です。
この映画には「実話」と言う噂がありますが、本当にそうなのでしょうか?
今回は内容とともに、元になった話についても調べてみたいと思います。
目次
映画【7番房の奇跡】は実話が元になっている?
最近、
映画にハマってます!こちらの
「7番房の奇跡」
アイアムサムと
グリーマイルを掛け合わせたような映画で、涙腺崩壊✨ラスト、救いがあって良かった!! pic.twitter.com/aiCkbaYbCC
— 松田 昌明@神戸弁⚖ (@koben_mazda) November 24, 2021
では映画の内容を詳しく見ていきましょう。
映画【7番房の奇跡】とは?
韓国で公開されたのは2013年、日本で公開されたのは2014年です。当時はそれほど日本では話題になりませんでしたが、
この映画は様々な賞を受賞しました。
- 第50回大鐘賞:主演男優賞(リュ・スンリョン)
- 第50回大鐘賞:脚本賞(イ・ファンギョン)
- 第50回大鐘賞:最優秀企画賞
- 第50回大鐘賞:審査員特別賞(カル・ソウォン)
- 第34回青龍映画賞:最多観客賞
- 第49回百想芸術大賞:大賞(リュ・スンリョン)
- 第49回百想芸術大賞:人気賞(パク・シネ)
- 第21回大韓民国文化芸能大賞:映画部門大賞
- 第21回大韓民国文化芸能大賞:映画部門最優秀演技賞(オ・ダルス)
- 第33回韓国映画評論家協会賞:助演女優賞(パク・シネ)
- 第34回黄金撮影賞:作品賞
- 第34回黄金撮影賞:男優助演賞(オ・ダルス)
- 第9回マックスムービー最高の映画賞:最優秀新人俳優賞(カル・ソウォン)
それだけ素晴らしい映画だということです。なぜそのように評価されたのかと言うのは、主人公が6歳程度の知的障害を持っていること。
そして同様に6歳の娘と生活しており、ある日倒れている少女と、一緒にいたことから「殺人」の罪で逮捕されてしまいます。
しかし、この事件には様々な人が疑問を抱き、彼の周りの人物たちが、彼の無実を晴らすために動き出します。
結果的に誤認逮捕と言うことがわかりましたが、知的障害を抱えながら、社会生活を送ることの難しさを伝えた映画だと思います。
映画【7番房の奇跡】は実話が元になっている?
この映画は実話が元になっていると言われていますか、思い浮かべるのはアメリカの映画「アイアムサム」です。
こちらも知的障害の父親が、娘を育てるストーリーですが、こちらはフィクションです。しかしなぜ7番房の奇跡は実話と言われるのでしょうか?
この話は、同じようにフィクションです。しかし元となった痛ましい事件が、韓国で1970年代に起きています。
この事件を元にして、脚本を制作されたと言われています。
元ネタやモデルは?
前に友達にオススメされて気になってた「7番房の奇跡」アマプラに追加されてて見てみたらめちゃ泣いてしまった。。 pic.twitter.com/Twv1zvHmK1
— MASAKI (@maasaakii0810) November 24, 2021
ではこの映画の脚本の下にあった事件を見ていきましょう。
元ネタやモデルは?
この作品が制作されたのは2000年に入ってからですが、1970年代に無残な事件が起きました。
とある派出所の娘が9歳にして性的暴行を受け、死亡すると言う痛ましい事件が起きました。そこで
マンガ喫茶を経営する男性が逮捕されましたが、捜査が進むうちに「誤認逮捕」であることがわかりました。
この映画で殺害された少女は警察庁長官の娘です。このため犯人逮捕を急ぎたかった、警察が責任能力を問えない
知的障害の男性を逮捕してしまうと言う事件になりました。1970年代に起きた痛ましい事件が「元」になり
脚色されて映画化されています。実話とはまた異なる映画となっています。
トルコでリメイクされている
トルコでは2019年に「Miracle in cell No.7」として、リメイクされています。しかし時代背景が1970年代か、
戦後間もない頃と思われます。なぜならば殺害されたのは警察関係者の娘ではなく、軍隊の関係者の娘です。
そして韓国版では父と娘が暮らしていましたが、トルコでは義母と娘の3人暮らしで、母は他界しています。
少しずつ違うところはありますが、韓国の情勢や、トルコの情勢をそれぞれ取り入れたリメイク版となっています。
まとめ
・韓国映画「7番房の奇跡」は2013年の作品
・この映画にはモデルがあるとされている
・実際にモデルになったのは1970年代に起きた痛ましい殺人事件
・2019年にトルコでリメイクされているが、所々違うところもある
今回の映画は、どちらも動画配信サイトで視聴できるようです。「知的障害者」と言うだけで、犯罪を自白させ、
冤罪を押し付けて死刑にしてしまう。そんな世の中があってはならないと思います。ただこの話の救いは、主人公がとても純粋で、
周りの人の気持ちを動かす力があったと言うことです。知的障害者は社会的に弱者ではありますが、とても純粋な心を持った素晴らしい人たちです。