動画を見る表現は閲覧や視聴どちらが正しいの?それぞれの意味は?

新型コロナウイルスによる外出自粛で、友人や家族と会えず、SNSなんかで連絡を取り合うことが格段に増えたかと思います。

 

手軽に文字で相手に思いや情報を伝えるツールが増えた現代ですが、みなさんは正しい日本語を使えていますか?

 

例えばですが、あなたは「動画を見る」ことを相手になんと伝えますか?「閲覧」ですか?「視聴」ですか?

 

今回は動画を見る表現について、閲覧と視聴の正しい使い方を見ていきたいと思います!

閲覧と視聴それぞれの意味は?

 

日本語は複雑な言語でありながら、なんとなくのニュアンスや少々誤った言葉の使い方でも、なんだかんだ相手に伝えることができてしまいます。

 

普段目にする「視聴」「閲覧」という言葉。

 

大雑把に「何かを見る」という意味であることはわかりますが、実際にこの二つの言葉の意味や違いを説明できる人はどれくらいいるでしょうか?

 

まずは、それぞれの意味について見ていきましょう!

 

閲覧

〇書物・新聞・書類・ウェブページなどの内容を調べながら読むこと。(goo国語辞書より引用)

〇図書館関連の用語で、利用者が資料を館外に持ち出さずに見ることを言う。(ウィキペディアより引用)

 

閲覧は主に、ビジネスや学問の世界でよく使用される言葉ですね。

 

図書館にも“閲覧室”や“閲覧コーナー”なんかが設置されていたり、ビジネスでは「資料を閲覧しておくように」と使用されます。

 

『書物や資料をよく読む』という意味で使われてきた言葉ですが、近年ではインターネットの普及によってウェブページを見ることも“閲覧”と言われたりします。

 

閲覧には、ただ「読む」のではなく「じっくり読み込む、調べる」などの意味合いが含まれてきます

 

視聴

見ることと聴くこと。聴視。(goo国語辞書より引用)

 

視聴とは主に、「見ること」「聴くこと」その両方を意味する言葉になっています。

 

学校で映像を見ることができる部屋を視聴覚室と呼びますよね。

 

また、音楽配信サイトなどで視聴ボタンを押すとミュージックビデオなどを見ることができます。

 

動画を見る表現は閲覧や視聴どちらが正しいの?

では、先ほどの項目を踏まえた上で、「動画を見る」ことは“閲覧”と“視聴”のどちらに当てはまるでしょうか。

 

正解は「視聴」です。動画は目で見て、耳で聴きますよね。映像は資料ではありませんし、ましてや調べたりするものではありません。

 

なので、動画は視聴するが正しい日本語となります!ちなみに、テレビを見ている人のことを「視聴者」と言います。

 

この人数をパーセンテージしたものが「視聴率」ですが、テレビを見ている人を「閲覧者」と言ったりそのパーセンテージを「閲覧率」とは言わないですよね(笑)

 

 

「閲覧」や「視聴」という言葉の共通点は「見る」です。資料を見る、動画を見る、といった具合に「見る」だけでも十分意味は伝わります。

 

しかし、ただ資料をだらだら見るのではなく、じっくりあれこれ調べながら見て欲しいときは「閲覧」というとよりその真意をすぐに相手に伝えることができます。

 

動画視聴サイトで、「見る」というボタンよりは「視聴」というボタンがあったほうが、このボタンを押すと「動画の中身をしっかり見て聴けるんだな」と判断することができます。

 

このように、たった二文字の単語に多くの情報が詰まっているので、より相手に的確に物事を伝えるためには、正しい日本語を使うのが親切かと思います。

 

今回、「閲覧」と「視聴」について、二つの意味や違いを調べさせていただきました。

 

動画を見るときは「見て聴く」ので「視聴」の方を使うと相手にしっかり意味が伝わります。

 

このように、日本語には似ているようで異なる様々な意味を持つ単語がたくさんありますが、それらを使いこなすことによって、円滑なコミュニケーションを図ることができます!

 

日本人でも難しいと感じてしまう日本語なので、今一度自分の使う日本語について、使い方があっているかどうか考えてみてもいいですね♪

 

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!

 

 

参考

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E9%96%B2%E8%A6%A7/

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%B2%E8%A6%A7

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E8%A6%96%E8%81%B4/

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