2021年1月21日スタートの名脚本家、岡田惠和オリジナルドラマ「にじいろカルテ」
東京の大病院で忙しく働きながら、奨学金を必死で返済していた「紅野真空」に突然起きた変化。
それは、女性に多く発症が見られる難病「多発性筋炎」でした。痛みや皮膚に症状が現れ
働くことも困難な痛みが襲うこともある中、真空は移住して【働く】という選択をしました。
大病院では無理なので、小さな診療所でのんびり、患者でありながら医者として生きる道を選んだ真空。
一体、どんな症状があり、どのような治療方法があるのでしょうか!?
目次
にじいろカルテで真空(高畑充希)の病名は多発性筋炎!どんな病気なの?
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この病気の発症率は圧倒的に女性が多く、年齢は50代が多いと言われています。
中には幼少期に発症することも多いと言われますが、正しく病気と向き合えば通常の生活を送ることもできます。
にじいろカルテで真空(高畑充希)の病名は多発性筋炎だと分かる!
真空は東京の大病院の緊急医療という、とてもハードな場所で働いていました。
大学に通うための奨学金を借りていたので、その返済もあり大変な日々の中、医者である自分が「病に侵されている」ことを知ります。
その病名は【多発性筋炎】、筋肉に痛みがはしり力が入らなくなる。「膠原病」の1種で、難病指定されている。
しかし、その痛みは尋常ではなく、日常生活もままならないほど。そのため適切な治療が必要となります。
その痛みの原因は、自分自身の正常な自身の筋肉や、皮膚を自分自身を守るはずの「抗体」が攻撃し、痛めつけるために起こります。
真空は医者であるため、今後の自分にどんなことが起きるのか予測できたため、忙しい救急医療現場ではなく、
小さな診療所で、患者として生きながら、医者として生活することを選んだのでしょう。
多発性筋炎とはどんな病気なの?症状や治療は?
【多発性筋炎】は中年期の女性の発症率が、男性の3倍以上と言われており、多くの場合足などに、動けないほどの痛みを感じます。
ただ、「痛み」を感じない場合も稀にあり、【倦怠感】を初期に感じる人もいます。
しかし、その場合も病状はゆっくりと進行し、やがて筋肉に力が入らなくなり、痛みを伴ってきます。
場所は【胴体】に近い部分の筋肉に症状が出ることが多いと言われています。
そして、皮膚にも症状が現れる場合もあります。
まぶたなどに赤い湿疹ができて腫れたり、指などの関節部分が赤くなりカサカサするかと思えば、
寒い時期になると手足の先が「白くなる」症状が出ます。どの場合も痒みを伴うことがあります。
症状の現れ方
症状は、【筋肉の痛み】【皮膚の異常】【倦怠感】
この3つがおもな症状ですが、どれか1つの場合もありますが、筋肉の痛みと、皮膚の異常を併発する場合が最も多く、
共通している症状はひどく疲れ、食欲不振に陥ることです。【倦怠感】だけを感じている場合、症状の自己判断は難しいですが、
【食欲】が急になくなった場合は、注意が必要です。すぐに適切な医療機関にかかりましょう。
真空の場合
職場が救急医療センターだったのが、発見が遅くなった原因でしょう。
忙しい現場で疲労感を感じながらも、これは「仕事のせい」と思っていたので
急に、足の正常な筋肉に攻撃が始まり、崩れるように足から倒れていきました。
正しい治療が日常生活に戻る近道
この病気は国の難病指定をうけているので、治療費は【高額】になりますが、保険証を発行している機関
国民健康保険だったり、勤め先の会社だったり、そういったところに問い合わせ、保険証とは別に
「医療証書」のような紙を発行してもらうことで、医療費は通常よりも安く済みます。(おそらく1割負担になるのでは!?)
そして、治療に関して多く用いられるのが「ステロイド」です。皮膚に異常があるので、一般的に用いられるのですが、
これは症状により、量が決められます。そして時にはステロイドが効かない場合、免疫の病気なので
「免疫グロブリンの点滴」を行うことがあります。ステロイドを用いる場合も症状が重い場合は数日「ステロイド点滴」を行うことがあります。
真空の場合
部屋に戻った後、手元には薬の袋がありました。
おそらく「ステロイドの錠剤」の服用で治療をする。ということでしょう。
日常生活で気を付けること
【多発性筋炎】は免疫に関係する病気です。そのため、症状が落ち着いても無理な運動などはせず
・健康的な食生活
・感染症に気を付ける(風邪やインフルエンザなど)
・紫外線を避ける(皮膚に異常があるので)
この点を気を付け、定期的な検査を行うことで、日常生活を送ることが可能になります。
ドラマ内でも真空は定期的に、東京の病院へ検査へ行かなくてはいけない。という移住してもちょっとした苦労が付きまとうようです。
真空の場合
村民に「感染症で肺炎などにかかり、死に至る場合もある」と説明したように、
真空も「感染のリスク」は重々承知していますが、虹ノ村は都会に比べれば空気も綺麗です。
ただ、月に1度東京へ検査へ行く際に、都会の様々な空気に触れるので、その時が一番危険なのかもしれません。
検査とは!?
【多発性筋炎】の検査は
・筋力検査
・血液検査
・胸部CT検査
・腹部CT検査
・MRI検査
・筋電図
・病理検査
と言った項目があり、画像診断の他に、血液中の「特有の酵素」の値が異常に上がってないか調べたり、
皮膚の一部を採取して、病理検査を行い他の病を併発していないかも調べる。
筋電図は聞きなれないと思いますが、筋肉に「微弱な電流」を流し、筋肉の状態を診る検査です。
これらの検査を、場合により必要な項目を行い、異常が見られなければ、生活習慣に気を付けて生活することができます。
まとめ
真空は自分自身が「医師」であるからこそ、この病気にいち早く気付けたのかもしれません。
人によっては「自覚症状」がなく、かなり進行してから病院へかかる場合も少なくありません。
また、治療にステロイドを用いるので【妊娠】など考えている場合は、その旨医師としっかり相談していくことが大切になります。
ステロイドは適切に用いれば、体のために良い薬です。しかも、症状に合わせ「用量」が決められるので、不審に思うことがあれば
医師にしっかり説明を求め、納得し治療していくことも大切になります。
きっと、真空が「虹ノ村」を選んだのも、自己免疫力を高める自然豊かな場所だからではないでしょうか!?
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