映画【MINAMATA-ミナマタ-】内容やキャストは?ロケ地はどこ?

「水俣病」と聞けば、日本人であれば誰でもが一度は教科書で、その言葉と意味そして原因について聞いたと思います。

 

これは日本における公害病であり、それを題材にした映画がアメリカで制作されました。

 

【MINAMATA-ミナマタ-】実際の写真集を下にして、ジョニーデップが制作に携わっています。

 

 

映画【MINAMATA-ミナマタ-】概要  

写真家のW・ユージン・スミスとアイリーン・美緒子・スミスが出版した写真集『Minamata』が、元になっています。

 

内容は? 

アメリカのカメラマンユージーンが、日本を訪れた際に、ぜひ記録をしてほしいとアイリーンに頼まれたことがあった。

 

それは熊本県のの水俣社にある「化学チッソ」から排出された、水銀により【水銀中毒】になってしまった市民達の記録をしてほしい。

 

しかし彼はもともと宗教的に背いたものとみなされており、もともと公的機関から目をつけられていたがアイリーン、

 

企業はこの公害を隠し続けていた。それは警察も同じだった。しかし彼はそれに立ち向かうため、「記録を残す」とミノルタのカメラを手に公害へ立ち向かっていった。

 

キャストは?

キャストは日米合作なっており、公開も世界各地に予定されているため、とても大規模な映画となっています。

  • ジョニー・デップ———-W・ユージン・スミス役
  • 真田広之 ———————ヤマザキ・ミツオ役
  • 美波 ——————————アイリーン役
  • 國村隼 —————————ノジマ・ジュンイチ役
  • 加瀬亮 —————————キヨシ役
  • 浅野忠信 ————————-マツムラ・タツオ役
  • 岩瀬晶子—————————マツムラ・マサコ役
  • ビル・ナイ————————-ロバート・"ボブ"・ヘイズ役

 

その他、海外在住や実際に水俣病と戦う、日本人エキストラ200名が集まりました。

 

映画【MINAMATA-ミナマタ-】ロケ地はどこ?

撮影は2019年1月からクランクインしています。ただ撮影時については日本と、セルビアと言う噂があります。

セルビア ベオグラード

 

Google Map

 

モンテネグロ 水辺など

 

 

Google Map

 

モンテネグロ ティパト

 

Google Map

今回は熊本の水俣病がテーマですが、実際のロケ地は海もない、セルビアなどでした。川辺や倉庫、CGを駆使しています。

 

と、いうのも伝えたいテーマが「水俣病」であり、昭和30年代をリアルな世界観で表現することだと思います。

 

既に映画を観た方からは、建物に違和感があるが、テーマはしっかりと伝わる作品に仕上がっているようです。

 

水俣病の原因は?現在の状況は?

「水俣病」が公害病であることを誰もが知っていますが、その現状を細かく知っている人はあまりいないと思います。

 

水俣病の原因は? 

水俣病の発症は、 1956年に初めて患者が確認されたので、今生存している人は少ないかもしれません。そのため現在詳しく知っている人はとても少ないと思います。

 

熊本県にある「化学チッソ」が工業用排水に、有害である水銀を混ぜた水を垂れ流しにしたため、

 

その水を口に含んだ市民たちは、水俣病に侵されていきます。細かく言うと【メチル水銀化合物】を少しずつ口から摂取することにより、

 

神経細胞に作用し、日本では4大公害病の1つとされています。水を直接摂取しなくても、「食物連鎖」により、水を摂取した魚を食べることにより、

 

人も少しずつその病魔に侵されていきます。そして水俣病と認定されたのは、はじめての患者が確認されてから2年後のことです。

 

もともとは化学薬品の「アセトアルデヒド」を生成する際に、水銀が排出されていましたが、自然界にも水銀は存在し

 

人は常に食事などで摂取し、体外へ排出することができたので、見逃されてきたのでしょう。しかし、排出できる限界の量を超えたため、

 

神経系に影響し様々な体調不良を訴える人が出始めました。それが水俣病の始まりです。

 

現在の状況は?

最初熊本で水俣病の訴訟を起こした時、患者数は112人でした。しかしそれは年を増すごとに数を増やし、

 

一時期は6500人を超える患者がいました。それは水銀が胎盤を通じて、「胎児水俣病」を発症するため、年を増すごとに患者も増えるのです。

 

しかし、死亡に至る人も多く、殺人罪などで起訴する人もいます。現在は100世帯ほどになっていますが、訴訟は今も続いています。

 

なぜ患者数がこれほどまでに増えたり減ったりするのか、それには人それぞれの症状の出方が違うと言うことが1番大きな原因かと思います。

 

軽度の場合はめまいや耳鳴りで、公害病と気づかずに生きている人もいると思います。しかしひどい場合だと四肢に麻痺が出て、痙攣など起こしたり、

 

最悪の場合意識不明に陥り、そのまま植物状態になり死亡する場合もありました。なのでその境界線が難しいのでしょう。

 

訴訟が起きたことで、対策を企業も行ったため、患者数は爆発的に増えると言う事はもうありませんが、いまだに水俣病に苦しめられている人々はいます。

 

まとめ

・写真家アイリーンが見た、水俣病の真実を伝える映画

・海外からジョニーデップ、日本からは真田広之など、他にも200名のエキストラ

・ロケ地はセルビアなど、海のない海外や倉庫などで行われた

・自然に排出される水銀の量を超え摂取した場合、水俣病を発症する

・母体を通し胎児水俣病もあるため、現在も100世帯ほど訴訟をしている。

 

水俣病は過去の公害病ではありません。教科書で学んだため、すでに過去のものとなっている人もいるかもしれませんが、

 

いまだに病気に苦しむ人たちは存在しています。その公害の重大さを伝えるには、この映画はとても良い教材になるのではないでしょうか。

 

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