「水俣病」と聞けば、日本人であれば誰でもが一度は教科書で、その言葉と意味そして原因について聞いたと思います。
これは日本における公害病であり、それを題材にした映画がアメリカで制作されました。
【MINAMATA-ミナマタ-】実際の写真集を下にして、ジョニーデップが制作に携わっています。
目次
映画【MINAMATA-ミナマタ-】概要
【YouTubeのお知らせ】
【ジョニー・デップが警鐘】いまも続く水俣病との闘い 世界に伝えた写真家の遺志 https://t.co/tbeiHNmpA9 @YouTubeより pic.twitter.com/NDYuRUUuLS
— キャスト (@cast_abctv) September 23, 2021
写真家のW・ユージン・スミスとアイリーン・美緒子・スミスが出版した写真集『Minamata』が、元になっています。
内容は?
アメリカのカメラマンユージーンが、日本を訪れた際に、ぜひ記録をしてほしいとアイリーンに頼まれたことがあった。
それは熊本県のの水俣社にある「化学チッソ」から排出された、水銀により【水銀中毒】になってしまった市民達の記録をしてほしい。
しかし彼はもともと宗教的に背いたものとみなされており、もともと公的機関から目をつけられていたがアイリーン、
企業はこの公害を隠し続けていた。それは警察も同じだった。しかし彼はそれに立ち向かうため、「記録を残す」とミノルタのカメラを手に公害へ立ち向かっていった。
キャストは?
キャストは日米合作なっており、公開も世界各地に予定されているため、とても大規模な映画となっています。
- ジョニー・デップ———-W・ユージン・スミス役
- 真田広之 ———————ヤマザキ・ミツオ役
- 美波 ——————————アイリーン役
- 國村隼 —————————ノジマ・ジュンイチ役
- 加瀬亮 —————————キヨシ役
- 浅野忠信 ————————-マツムラ・タツオ役
- 岩瀬晶子—————————マツムラ・マサコ役
- ビル・ナイ————————-ロバート・"ボブ"・ヘイズ役
その他、海外在住や実際に水俣病と戦う、日本人エキストラ200名が集まりました。
映画【MINAMATA-ミナマタ-】ロケ地はどこ?
撮影は2019年1月からクランクインしています。ただ撮影時については日本と、セルビアと言う噂があります。
セルビア ベオグラード
Google Map
モンテネグロ 水辺など
Google Map
モンテネグロ ティパト
Google Map
「MINAMATA」水俣病の複雑な状況を、外部の目でうまく整理してあると驚く。かなり調査を重ねてあるし熊本をロケ地に選らばなかった判断もわかる。何よりもこの題材をエンタメに落としこんでしまう力業に驚愕。水俣病が何かよく知らない若い人たち、一人でも多く見て!!ジョニ・デ、グッ・ジョブ!!
— 梶尾真治@「ディ・トリッパー」徳間文庫10月8日発売 (@kajioshinji3223) September 23, 2021
今回は熊本の水俣病がテーマですが、実際のロケ地は海もない、セルビアなどでした。川辺や倉庫、CGを駆使しています。
と、いうのも伝えたいテーマが「水俣病」であり、昭和30年代をリアルな世界観で表現することだと思います。
既に映画を観た方からは、建物に違和感があるが、テーマはしっかりと伝わる作品に仕上がっているようです。
水俣病の原因は?現在の状況は?
\\\ 本日公開㊗️///
#ジョニー・デップ
製作&主演#MINAMATA ーミナマター公開初日を迎えた
日本🇯🇵のためだけに!
ジョニー・デップより
特別メッセージが届きました🎥「とても重要な作品だと信じています」
ぜひ劇場🎞でご覧ください✨#JohnnyDepp #forJapan pic.twitter.com/wWy6z1xsCO
— 公開中!『MINAMATAーミナマター』公式 (@MINAMATA_movie) September 23, 2021
「水俣病」が公害病であることを誰もが知っていますが、その現状を細かく知っている人はあまりいないと思います。
水俣病の原因は?
水俣病の発症は、 1956年に初めて患者が確認されたので、今生存している人は少ないかもしれません。そのため現在詳しく知っている人はとても少ないと思います。
熊本県にある「化学チッソ」が工業用排水に、有害である水銀を混ぜた水を垂れ流しにしたため、
その水を口に含んだ市民たちは、水俣病に侵されていきます。細かく言うと【メチル水銀化合物】を少しずつ口から摂取することにより、
神経細胞に作用し、日本では4大公害病の1つとされています。水を直接摂取しなくても、「食物連鎖」により、水を摂取した魚を食べることにより、
人も少しずつその病魔に侵されていきます。そして水俣病と認定されたのは、はじめての患者が確認されてから2年後のことです。
もともとは化学薬品の「アセトアルデヒド」を生成する際に、水銀が排出されていましたが、自然界にも水銀は存在し
人は常に食事などで摂取し、体外へ排出することができたので、見逃されてきたのでしょう。しかし、排出できる限界の量を超えたため、
神経系に影響し様々な体調不良を訴える人が出始めました。それが水俣病の始まりです。
現在の状況は?
最初熊本で水俣病の訴訟を起こした時、患者数は112人でした。しかしそれは年を増すごとに数を増やし、
一時期は6500人を超える患者がいました。それは水銀が胎盤を通じて、「胎児水俣病」を発症するため、年を増すごとに患者も増えるのです。
しかし、死亡に至る人も多く、殺人罪などで起訴する人もいます。現在は100世帯ほどになっていますが、訴訟は今も続いています。
なぜ患者数がこれほどまでに増えたり減ったりするのか、それには人それぞれの症状の出方が違うと言うことが1番大きな原因かと思います。
軽度の場合はめまいや耳鳴りで、公害病と気づかずに生きている人もいると思います。しかしひどい場合だと四肢に麻痺が出て、痙攣など起こしたり、
最悪の場合意識不明に陥り、そのまま植物状態になり死亡する場合もありました。なのでその境界線が難しいのでしょう。
訴訟が起きたことで、対策を企業も行ったため、患者数は爆発的に増えると言う事はもうありませんが、いまだに水俣病に苦しめられている人々はいます。
まとめ
・写真家アイリーンが見た、水俣病の真実を伝える映画
・海外からジョニーデップ、日本からは真田広之など、他にも200名のエキストラ
・ロケ地はセルビアなど、海のない海外や倉庫などで行われた
・自然に排出される水銀の量を超え摂取した場合、水俣病を発症する
・母体を通し胎児水俣病もあるため、現在も100世帯ほど訴訟をしている。
水俣病は過去の公害病ではありません。教科書で学んだため、すでに過去のものとなっている人もいるかもしれませんが、
いまだに病気に苦しむ人たちは存在しています。その公害の重大さを伝えるには、この映画はとても良い教材になるのではないでしょうか。