1997年に公開されたジブリ映画「もののけ姫」。宮崎駿さんが構想16年、制作に3年もの年月をかけた超大作で、公開から20年経った今でも色あせない名作です。
そんな「もののけ姫」には想像上、実在するか不明なさまざまな生物、そして神様が登場します。今回はその中の一つ、こだま(木霊)について注目していきます。
こだまのモデルは屋久島と関係があるとのことですが、果たして!?
こだまの正体やラストシーンについても今回は注目していきます。
もののけ姫のこだま(木霊)のモデルは屋久島と関係が?正体は?
自然豊かな屋久島は世界遺産に指定されています。その屋久島は「もののけ姫」の舞台となったことで有名です。
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「もののけ姫」の舞台となったのは、屋久島の白谷雲水峡です。
白谷雲水峡は、原始の森を散策することができるトレッキングポイントで、「もののけ姫」の舞台となったことから多くの観光客が訪れる人気スポットです。
もののけ姫の舞台のモデルになった屋久島♪
今にもこだまが出てきそう☆
★pic.twitter.com/XQU8v1q1cm— ☆ジブリをもっと面白く☆ (@ghibli_fan_) October 20, 2018
ずっと見ていると、本当に今にもこだまが出てきそう…。
白谷雲水峡に生い茂っている緑色のコケ、このコケは「日本の貴重なコケ」に制定されているんだとか。
「もののけ姫」の舞台となった屋久島、物語に登場するこだまのモデルも屋久島と関係があると言われています。
そもそもこだまの正体はなんなのか、こだま(木霊)=木の精霊のことです。
https://twitter.com/ziburii_omoro/status/1054013729728270336
木霊は日本で古来から信じられてきたものです。山神信仰に通ずるものがあると言われており、樹木に宿る精霊として身近な存在とされてきました。
「もののけ姫」に登場するこだまも、木の精霊として登場しています。
アシタカが「好きにさせておけば悪さはしない。森が豊かなしるしだ。」と言っているセリフからも、木霊が木の精霊であることが分かるかと思います。
また、大きな樹木にこだまが群がっているシーンがあり、それを見たアシタカが「これがお前たちの母親か。立派な樹だ。」と言うセリフがあります。
木の精霊であるこだま、樹の子供と「もののけ姫」ではされていたそうです。
ではこのこだまのモデルが屋久島と関係があるという話に戻りましょう。
屋久島には、木霊の森と呼ばれるスポットがあります。この木霊の森は実際に足を運ぶことができるのですが、写真を撮ると、白っぽいものが映るんだとか。
【木霊の森】
『もののけ姫』の舞台ともなったこの『屋久島』には、
『木霊(こだま)の森』というものがあり、
実際、ここでは多くの木霊に出会うことができる。 pic.twitter.com/ts9J8IIrvV— 本当に行ってはいけない場所 (@donotgoreally) September 22, 2018
この写真が実際の写真かどうかは分かりませんが、このように白っぽいものが映るんだとか。このことはとても有名なことなんだとか。
この白っぽいもの、一般の人は白っぽいものにしか見えません。しかし木の精霊が見える人も居るんだとか。
実際にこだまのキャラクターデザインについてですが、「森に何かがいるのが見えるスタッフによるもの」と宮崎駿さんが発言していました。
こだまのキャラクターデザインをした人には、白っぽいものがこのように見えていたのかもしれません。同じように見える人がもしかしたら居るかも…。
「もののけ姫」の舞台になったのは屋久島で、こだまのモデルになったのも屋久島というのが分かっていただけたのではないでしょうか。
「もののけ姫」ファンの方は、ぜひ一度は屋久島へ行っていただきたい!
ラストのシーンの意味は?
みなさん、「もののけ姫」のラストのシーンは覚えていますか?
ラストのシーンは、シシ神の森に新しい息吹が芽生え、一匹のこだまが立っているというシーンとなります。
「ちょと怖い…」と思ったのはおそらく筆者だけじゃないはず。
ではこのラストの意味を見ていきましょう。
こだまは木の精霊で、シシ神が首を取られたときに多くのこだまが飛んで行ってしまいました。実はこのシーン、こだまはもう死んでしまっていたんだとか。
木の精霊であるこだまが大量に死ぬことは、森の終結を表しています。
森が終結しこだまが居なくなったシシ神の森、そこに登場した1匹のこだま。
このことが意味するのは、木が芽吹き始めたことでこだまが戻ってきた。しかし以前のようになるには何千年ものときを過ごさなければならない…、という意味になります。
「もののけ姫」の、ラストシーンで出てくる木霊。宮崎監督曰く、あの木霊はのちにトトロになるとのこと。
— ジブリ裏マニア (@jiburi_urabot) October 19, 2018
そして、この登場した1匹のこだまはやがてトトロになるんだとか。
宮崎駿さんの映画は、違う話でも実は繋がっているということが多いですよね。「もののけ姫」→「となりのトトロ」は実は繋がっているんです。
その証拠に「となりのトトロ」でトトロが住むとされる大きな樹、このモデルとなっているのは屋久島にある縄文杉であることは有名です。
このことから、2つの作品が繋がりがあることが分かりますよね。
スタジオジブリ作品は大人になってみてもおもしろいです。その理由は、このように考察することができるからじゃないかなーと思います。
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スタジオジブリの世界は深いです。
https://icotto.jp/presses/641
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もののけ姫のこだまの正体とそのモデルは?ラストシーンの意味は?