海賊とよばれた男の題材は実話だった?モデル(出光佐三)のその後の結末は?

ベストセラー作家として知られる百田尚樹さんの書いた小説「海賊とよばれた男」はご存知でしょうか。

 

本屋大賞を受賞したりしていますので、小説好きな方は知っている人も多いのかなと思います。映画化もされましたしね!

 

そこで今回は、「海賊とよばれた男」についてまとめていきます。いったいどのような話だったのでしょうか、実話との情報がありますが果たして…。

 

 

海賊とよばれた男とは

 

「海賊とよばれた男」は、2012年に上巻、2014年に下巻が発売された作品です。

 

海賊とよばれた男(上) (講談社文庫) [ 百田尚樹 ]

 

海賊とよばれた男(下) (講談社文庫) [ 百田尚樹 ]

 

第10回本屋大賞を受賞し、2016年には実写映画が公開、そして420万部を突破した大ベストセラーとなります。

 

そのため多くの人が知っているまた読んでいる、映画を見ている作品と言うことになります。

 

では、「海賊とよばれた男」がどういった話であったのか見ていきましょう。

 

ストーリー

 

終戦後の1945年、多くの日本人が未来に希望を持つことができず途方に暮れていた。そんな中、国岡商会の店主である国岡鐡造は一人まっすぐ前を見つめていた。

 

国岡鐡造は戦時中に行っていた中国や満州での海外事業、そのすべてを失ってしまったのですが、それでも前に進もうとしていました。

 

1,000人いる従業員を誰一人と解雇させることなく復興のために奮闘します。

 

 

仕事ならなんでもする」という信念を持ち店を維持させるのです。

 

そして旧日本海軍のタンクの底に残った油を処理する仕事を請け負うことで石油事業に乗り出した。しかしGHQや官僚など国内外からの圧力がかかってしまう。

 

そんな中海で漁船を待ち伏せし安価で石油を売るなどさまざまなアイディアと行動力で乗りきることに。

 

努力が実った結果、国岡商会は日本を代表する企業へと成長していくのだった。

 

戦後の日本から始まり、高度経済成長を生き抜いた国岡鐡造の話です。2016年に実写映画されたとき、国岡鐡造を演じたのは岡田准一さんでした。

 

海賊とよばれた男 [ 岡田准一 主演映画 ]

 

一人の男性の激動の人生を描いた作品であるため、岡田准一さんは一人で20代~30代から、60代も演じています。

 

30代の岡田准一さんに60代の役は…と思われていたのですが、そこはさすが!スタッフもみんな60代にしか見えないほどの演技を見せてくれたのです。

 

主演の岡田准一さんはもちろんなのですが、他にも多くのキャストの方々が出演しており、素晴らしい演技力で映画を盛り上げていました。

 

吉岡秀隆さん、堤真一さん、染谷将太さん、綾瀬はるかさん、鈴木亮平さんなどなど一部にはなりますが、このようなキャストで映画が作られています。

 

「海賊とよばれた男」はもともとの原作も人気の作品だったのですが、キャスト陣の演技力も話題となり、映画も小説同様大ヒットとなりました。

 

 

海賊とよばれた男の題材は実話だった?

 

「海賊とよばれた男」にはモデルとなった人物がいます。その人物は、出光佐三さんです。出光佐三さんは、出光興行の創業者です。

 

この作品は、出光佐三さんが出光興行を大企業にするまでが描かれています。

 

出光佐三さんがなぜ海賊と呼ばれたのかと言いますと、出光佐三さんらは海の上で石油を安価で販売し商売をしていました。

 

当時下関市では港の油を大手特約店が仕切っていて、門司に居た出光のお店は大手のテリトリーから弾かれたんだとか。

 

しかし出光佐三さんらは、陸の上では売っていないという理論を打ち立てます。

 

「海に領域なんてあるのか?ここまでは下関で、ここからが門司、ここからが博多だなんて、そんな線が引いてあるとでも言うのか!」

 

こういった発言などがあり、海賊と言われるようになったんだとか。

 

 

モデル(出光佐三)のその後の結末は?

 

実在する人物をモデルとした「海賊と呼ばれた男」、モデルとなった出光佐三さんの結末について見ていきましょう。

 

出光佐三さんは1981年、95歳で死去しており小説、映画では死に際まで描かれています。

 

死因は、腸閉塞からの心不全で、医師に看取られながら自宅で死亡しました。95歳ということなので、天寿を全うしたのでしょう。

 

多くの人の記憶に残る生き方をし、映画化までされたなんてすばらしいですよね。

 

映画は小説の世界観がよく表現されており、とても素敵な映画に仕上がっています。

 

今の私たちに大切ななにかを教えてくれるそんな作品となっています。

 

出光佐三が会社経営でいつも心がけていたこと【漱石と明治人のことば292】

http://kaizokumatome.com/archives/657

https://johoseiri.net/entry/2016/12/10/085700/

 

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