雑誌『裏モノJAPAN』で連載された、実際に殺人や窃盗、覚せい剤などで逮捕され、法廷内で繰り広げられる
様々な人間模様を、北尾トロが実際に「東京裁判所」で傍聴し、エッセイにまとめてきたものが、映像化された
「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」2003年と2007年にシリーズで書籍化されており、2009年には日本テレビの木曜ドラマ枠で放送された。
目次
映画【裁判長!ここは懲役4年でどうすか】内容は実話なの?原作についても
13年前に初めて映画脚本を担当した『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』が、満を持して、遂に、やっとアマゾンプライムで視聴できるようになりました。心打つ感動の法廷ドラマであり、人間っていいなと思える(かもしれない)ヒューマンドラマ。95分なのでサクッと鑑賞できます。是非ご覧ください。 pic.twitter.com/TaMIiu4J9R
— アサダアツシ🌈 (@slantsense) May 13, 2023
なんだか「実際に傍聴した」と聞くと興味がわきますね。
映画【裁判長!ここは懲役4年でどうすか】内容は実話なの?
このエッセイはその後、松橋犬輔さんの作画によりコミック化され、2007年から2010年まで「週刊コミックパンチ」で連載されました。
その後「裁判長!ここは懲役4年でどうすか ぼくに死刑と言えるのか」とタイトルを変えて、『月刊コミックゼノン』で引き続き連載されたのですが、
その間に松橋さんの実弟が、児童福祉法違反と売春防止法違反の罪で2009年に、実際に逮捕されてしまい、
その裁判の様子が2011年3月号から7月号に渡り特別編として連載されています。なのでこの部分は本当にあった話しで
その後「その後の僕の弟」として、特別のエピローグとして単行本が発売されており、本編の「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」は
13巻まで単行本として発売されており、その中で第5巻に「千原ジュニア」さんが本人として登場しますが、
これは「千原ジュニア」さんが実際に、裁判を傍聴したエピソードとして描かれています。
裁判長!ここは懲役4年でどうすかの原作について
ふとしたきっかけで「裁判」を傍聴するようになった、北尾トロさんですが、その中でも「印象深い」エピソードを
エッセイとして書き残しています。裁かれる側と裁く側の両方を、唯一垣間見ることができる「法廷」
エッセイをまとめるにあたり、『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』から始まり、それでも収まりきらないエピソードがあり、
『裁判長!これで執行猶予は甘くないすか』がまとめられ、それでもエッセイは続き、『裁判長!これで執行猶予は甘くないすか』が発売された。
エッセイとしてのシリーズはこの3冊がメインとなる。そして作画をして連載した原作は13巻と、作画の松橋さんが担当した
『裁判長!ここは懲役4年でどうすか ぼくに死刑と言えるのか』が2巻、そして実弟のエピソードをまとめた1巻が
この「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」のすべての原作シリーズとなっている。
【裁判長!ここは懲役4年でどうすか】作者のプロフィール!おすすめの話は?
裁判長!ここは懲役4年でどうすか/北尾トロ
裁判傍聴エッセイ。傍聴した事件概要についてもわかりやすく書かれていて面白い。でも殺人事件とか強姦事件の裁判傍聴時も野次馬根性全開で見ている感じなので、そういう事件にトラウマを持つ人や被害者に感情移入しやすい方にはオススメできないかな#読了 pic.twitter.com/3dKyQ2WLc9— ゆか@読書垢 (@4zSmGlmXKgUAf2L) December 24, 2022
【裁判長!ここは懲役4年でどうすか】作者のプロフィール!
プロフィール
名前 | 北尾トロ |
生年月日 | 1958年1月23日 |
出身地 | 福岡県 |
血液型 | 不明 |
身長 | 不明 |
職業 | フリーライター |
事務所 | (株)ランブリン代表 |
父の仕事の都合で、日本各地を転々としたが、「法政大学社会学部」を卒業し、フリーターとなるが、
この時、編集プロダクションのアルバイトをしたことがきっかけで、「フリーライター」となり、フィクションを書くようになる。
30歳ころから今のペンネームで「別冊宝島」、『裁判長~』が連載されていた「裏モノの本」などに執筆するようになる。
1999年からネットを利用した、オンライン古本屋「杉並北尾堂」の営業を始める。その他にも
2008年には長野県高遠町を舞台にして、「本の町プロジェクト」を展開している。
おすすめの話は?
実際には「脚本を書いてほしい」ということで、『裁判の傍聴』を始めたトロさんですが、原作の中では
エアコンの営業マンとして登場します。そして、たまたま「裁判所の空調」の点検に行った際に、裁判を傍聴した人の話を聞いたのです。
その中で「女子高生がいっぱいいてよかった!!」という話しを聞き、ちょっと興味がわきましたが、
それは授業の一環として、「見学」していただけで、実際は被告人、と数名の傍聴人がいるのが普通です。
しかし、ある女性の裁判で、裁判中に訴えた相手の男性につかみかかった。という話しを中年の女性たちがしており、
「あの裁判はあたりだった!」などど、裁判に「当たり、外れ」をつけていることに興味を持ち、裁判を傍聴してみることになるのですが、
入ってしまったのが、交通事故で信号無視した原付をはねてしまい、相手の青年が死亡した事故の裁判でした。
しかし被告人は「誠意」を見せる場で『DETH』と思いっきりバックに刺繍されたジャケットを着ており、
原作者はそれで「ハラハラ」とするのですが、被害者の家族の生の声を聞いたり、被告人が謝罪をしたり、
「裁判」という現実を初めて知り、わくわくとドキドキが止まらなくなり、裁判の傍聴へとはまっていくのです。
殺人や、強姦、痴漢裁判など、様々なことが、そこではリアルに「裁かれており」、ただ傍聴するだけで原作者は手に汗握る現実を見るのです。
そして、今までよりもニュースに目を通すようになり、気になる事件があると「裁判の傍聴」へ出かけるようになります。
13巻もあれば、様々なエピソードがあると思いますが、まず「なぜ傍聴するようになったのか?」その導入で
被告人が相手が死亡しているのに、被害者家族に見えるように「DETH」と刺繍されたジャケットを着ていることに興奮したり、
ドラマでしか今までは見たことない世界が、現実にも存在し、現実の裁判の方が何倍も刺激があると認識していく過程が面白いですね。
まとめ
・「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」は北尾トロさんが実際に傍聴した裁判のエピソード
・エッセイとしては3冊が発売されており、コミックは13巻発売されている
・編集部のプロダクションでバイトしたことで、フリーのライターとなっていく
・「なぜ裁判の傍聴」をするようになったのか!?そのきっかけが一番面白いのでは!?
実際にテレビでも日々裁判は報道されますが、その「結果」だけであって、法廷内で何が行われたのか!?
「何が話されたのか?」というのは傍聴した人にしかわかりません。そのため、裁判を一度見てみたい。
と、興味を持っている方はまず、この原作を読んでみると、実際の裁判がどのように行われているのか!?
リアルを知ったうえで、実際に傍聴したい裁判で「当たり」を引くことができるのではないのでしょうか!?