エアータオルの普及により、ここ数年ハンカチを持ち歩かなくなった人も増えているそうですね。
でも実はこのエアータオル、衛生的にはあまり良くないと言われているのはご存知ですか?
最近ではコロナウイルス対策でエアータオルの使用を中止しているところも…今日はそんなエアータオルについて調べてみました。
トイレの手洗い後に備え付けのタオルやエアータオルは不衛生?
公共施設などのトイレには必ずと言っていい程設置されているエアータオル。
濡れた手でバックの中からハンカチを探さなくてもそのまま直ぐに乾かすことが出来てとても便利ですよね。
ただこのエアータオルについては“エアータオルから出る風でウイルスが飛散する”などと言われ、逆に不衛生なのでは?と不安を抱く人が増えているのだとか。
実際、アメリカの科学誌ではトイレに設置されたエアータオルの温風から検出された最近の数はトイレ内の空気中の細菌数を上回っていると発表されたことも…。
しかし、この『エアータオル不衛生説』には他にも“ハンドドライヤーの使用前後で手に着いた細菌数に差はない”という説など諸説あるようで、
現在のところどれが正しいのかハッキリとは分かっていないようです。
メーカーによって抗菌性の違いなどもあるので、製品によっても差があるのかもしれません。
また、当然ですが毎日清潔に清掃されているかどうかによっても大きく異なります。
特にエアータオルの底の部分には水が溜まりやすいので、清掃が行き届かず水が溜まってしまっている場合には細菌が繁殖している可能性が高く、感染リスクが高まります。
万が一底に手が触れてしまった場合にはもう一度手を洗う必要があります。
風邪やコロナウイルスにかかる可能性も?
先程のようにエアータオルの底に水分が溜まり、底に病原菌が付着していた場合この病原菌がエアータオルの温風により巻き上げられ、霧状になって空気中を漂ういわゆる『エアロゾル』が発生する可能性があると言われています。
そして今回のコロナウイルスに関してはエアロゾルが発生すると3時間はウイルスが空気中で生存し続けるという研究結果も出ているため、
やはりコロナウイルス対策として考えるとエアータオルの使用は控えた方が良さそうです。
きちんと徹底した清掃が行われていればもちろんこのような心配は要らないのですが、1日に何度も利用されるエアータオルの清掃をそこまで徹底するのは難しいため、
現在はエアータオル自体を使用停止にしている所も多いようです。
対策として一番おすすめの方法は?
エアータオルに慣れてしまい、ハンカチを持ち歩いていない人の中にはエアータオルが使えないから
“水滴を払っておしまい”
“髪の毛や洋服で拭く”
という人も多いようですが、それでは結局不衛生なままですよね。
手を洗ったあとはペーパータオルや清潔なハンカチなどできちんと水分を拭き取り、乾かして下さい。
手が濡れたままではまた細菌が繁殖しやすくなってしまうので、しっかりと乾かすことが大切です。
最近はコロナウイルス対策で手洗い後にアルコール消毒をされると言う方も多いかと思いますが、
しっかり乾かさずに濡れたままで使用するとアルコール濃度が薄まり、本来の殺菌効果が得られない可能性もあります。
またハンカチも洗わずに何日も同じものを…なんて使い方では雑菌が繁殖してしまうので、かならず毎日洗濯をした清潔なハンカチを使用して下さい。
収束までまだもう少しかかりそうなコロナウイルス。
手に着いた細菌から感染してしまう可能性が高いので、まずはきちんと手洗いをして感染予防に努めましょう!
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