“YouTuber(ユーチューバー)”という呼称と存在が世界的に認知されるようになって久しく。
それが収益を上げる“職業”として確立してきました。
そしてなんと、日本の小学生の「なりたい職業ランキング」でも上位に食い込むほど、人気の的となっています。
子供の日常にも当たり前に存在するようになったYouTuberは、しかし様々な情勢を鑑みてYouTube側の規制、監視などポリシーが厳格化され、それに伴って取り巻く情勢が変わってきているのです。
目次
大手のYouTube事務所は?
現在活躍しているYouTuberの多くは、“事務所”に所属しています。いわばタレントや俳優が所属するプロダクションのような存在ですね。
では、大手のYouTube事務所について調べてみましょう。
UUUM
誰もが知っているHIKAKIN、はじめしゃちょー等、トップランクのYouTuberを擁した業界最大手の事務所です。
5000以上のチャンネルを運営していると言われています。
VAZ
ねお、まあたそ等インフルエンサーを擁したマルチチャンネルネットワーク。
かつてはヒカルやスカイピースも所属していました。現在も80名程度の所属YouTuberが所属する大手事務所です。
Kiii
ブライアンやきまぐれクック、へきちゃん☆トラちゃんなど、多種多様なYouTuberを擁しており、
登録者数が5万人以下というチーム“Kiii cube”を含めるとその所属は200名にも及ぶと言われています。
YouTuberの育成・スクールも展開し、プロモーションを積極的に行っています。
Bit Star
「100年後に名前が残る産業・文化をつくる」のミッションの元に、クリエイタープロダクション事業を展開しています。
以前はE-DGEという名称でした。
MEGWIN、はらぺこツインズらが所属しています。
GROVE
比較的若い世代のYouTuberが所属しているプロダクションです。
100名ほどの大所帯で、ぱぱらぴーずや大関れいからが所属しています。
oMo
吉本興業(よしもと)が運営しているマルチチャンネルネットワークです。
カジサック、はいじぃ、鈴川絢子やSUSHI☆BOYSらが所属しています。
OTOZURE
養成所的なプロダクションであり、有名カップルYouTuber、なこなこカップルを始めとして、
個性豊かなクリエイターがそろっています。
YouTube事務所の役割とは?
そのメインの業務は、YouTuberたちの活動を支援することです。
一般的な芸能事務所のような会社であり、YouTuberのマネジメント全般を執り行っているのです。
・コラボレーション案件
・企業案件
・スケジュール調整
・イベント開催及び関連業務
・グッズ販売の管理
・税金関連(確定申告など)業務
その他諸々、YouTuberがお仕事をするうえで知らなければならないこと、やらなければならないことを代行してくれる、
という会社があることで、YouTuberはクリエイターとしてのお仕事に専念できるということなのです。
また、事務所はマルチチャンネルネットワーク(Multi channel Network=MCN)として自社の所属YouTuberのYouTubeチャンネルを一元管理しています。
YouTube事務所に入ることのメリット・デメリットは?
事務所に入ることで、YouTuberは様々な雑事から解放されます。
お金のこと、スケジュールのこと、法律な問題等々日々の雑事からは解放され、のびのびと本来やりたいクリエイティブな活動に集中できることになります。
個人ではなかなか手が届かない企業とのコラボレーション案件などを積極的な営業でゲットしてきてくれる、
といった大きなステップアップも図れますし、ファンサイトやSNSの展開、イベント開催、グッズなどの物販など、より一層規模の大きい活動も可能になります。
これは大きなメリットと言えるでしょう。
逆に、事務所に所属することのデメリットを考察してみましょう。
個人でYouTubeチャンネルを運営している場合には、個人としてGoogle(YouTube)と直にパートナーシップを結び、
そのチャンネルに広告を表示するので、直接その広告収益を受け取ることができます。
事務所(MCN)に所属している場合には、MCNとの契約になるので、広告収益はGoogle(YouTube)から事務所(MCN)を経由して受け取ることになり、
そこでマネジメントフィー(手数料)として概ね20%前後が事務所側の取り分となっているようです。
この仕組みは一般的な芸能事務所と同様です。
本来受け取るお金が減る、とも言えますが、日々の活動の雑務をプロに任せ、トラブルが起きた時なども適切に対応してもらえると考えれば、その金額は妥当なのかもしれません。
まとめ
もちろん、システムを勉強して個人ですべてを運営しているYouTuberも少なくありません。
事務所に所属せずに活動し、大成する可能性も十分にあります。
基本的に、事務所側はそれぞれ公式サイトなどで所属を希望するYouTubeチャンネル(YouTuber)の募集をかけていますので、興味のある方はチェックしてみてくださいね。