テセウスの船でなぜ小学時代のみきおがボイスレコーダーを拾えた?

TBS日曜劇場「テセウスの船」、東元俊哉さん原作のコミックが実写化されました。

 

平成元年「音臼村」で起きた不可解な事件と、最後に起きた「無差別殺人事件」でこともあろうか

 

村の駐在員の佐野文吾が誤認逮捕されます。事件後に生まれた息子の心は「田村心」として生きてきましたが

 

自分に子供が生まれたことにより、「父と向き合う決意」をし刑務所に会いに行きますが

 

その前に立ち寄った「音臼小事件」の慰霊碑の前で、深い霧に包まれ平成元年にタイムスリップしました。

 

【過去を変えれば未来は変わるかも】

 

そんな考えから、平成元年の心は奮闘しますが、志半ばで現代に引き戻され、最悪の未来に変わってしまったことにショックを受けます。

 

それでも、父の無実は証明できるはずだと、心は心を入れ替え奮闘しますが、【真犯人】が31年ぶりに動き出しました。

 

【テセウスの船】6話の現代で田村心が木村みきおに殺されそうになる

 

木村みきお

 

彼は、「音臼小無差別殺人事件」の被害者であり、毒物の後遺症で下半身まひになり車椅子生活をしています。

 

身寄りのない彼は、事件後木村さつきの養子となり、義理の親子として生活を共にしていました。

 

顔を変え、名前を「佐野鈴」から「村田藍」に変え、介護士として働いていた時にふたりは出会い

 

懸命にリハビリするみきおを見て、「加害者家族として彼を支えなくては」という思いから、内縁関係になりまもなく赤ちゃんが生まれます。

 

しかし、そのタイミングで心が過去から現代へタイムスリップし、戻ってきたことで【真犯人】は動き出します。

 

心は、現代では以前と違う過去を生きていたようで、結婚もしていなければ子供もいませんでした。

 

ただ、住んでいる部屋は同じで、その部屋にあったのは大量の「不気味な絵」

 

それは音臼村で見た、犯人が犯行を予告していた絵にそっくりでした。真犯人はずっと心に絵を送り続けていたのです。

 

そして、真犯人は「田村藍=佐野鈴」だと知っているのを隠していたのです。そして、もうひとつ重要な秘密も・・・。

 

本当は下半身まひなどしていない。自立歩行ができることを・・・。

 

鈴に殺されそうになったと、供述した木村さつきは、心が面会へ行った際にはすでに「殺されていました」

 

しかし、その後に【宅配】で木村さつき名義で送られてきた絵。

 

黒い四角の中に『3.8』その下には赤い血の涙を流す人の姿

 

鈴は紀子の件でショックを受け、妊婦のため経過観察で入院中のため、心は相談する相手がいません。

 

そこで、みきおに「絵」を見せに行き、この絵が示す意味を考えました。そして「2020年3月8日」慰霊碑に行ってきます。と告げる心。

 

みきおも行くと言いますが、車椅子のため「危険」だから来ないように。とみきおを心配する心。

 

しかし、慰霊碑で待つ心の元に現れたのは、車椅子のみきお。二人で【真犯人】を待ちます

 

がっ!!心が振り返ると、立ちあがっているみきお手にはナイフが握られていました。心はすべてを悟りました

 

そして、みきおにより「わき腹」を傷つけられました。みきおは逮捕されない自信がありましたが、心はボイスレコーダーを隠し持っていました。

 

みきおの過去の告白をすべて録音していたのです。しかし、みきおは心にとどめは刺さずにその場から立ち去ります

 

過去に再びタイムスリップする

 

傷の痛みに耐えながら、遠のく意識の中でみきおの背中を見送る心。

 

再びあの深い霧が立ち込めました。そして目覚めたのは病室のベッド。

 

ベッドのわきには「日めくり」があり、平成元年3月10日。となっています。

 

「音臼小無差別殺人事件」が起きる2日前にタイムスリップしていたのです!!

 

しかし、傷の痛みで動けない心。ベッドのテーブルには誰が置いたのか「オレンジジュース」とコップがありました。

 

「オレンジジュース」

 

このアイテムはこの物語で何度か登場しています。

 

心が「事件についてのノート」を捨てた後、学校の教室にアルミ缶に「21」と書かれ、オレンジジュースが置かれていました。

 

飲むのを止めるとも聞かずに、飲み干したのは加藤みきお(のちの木村みきお)ただ一人でした。

 

そして、現代パートで木村さつきが「芋羊羹」を食べ入院したとき、「オレンジジュース」を手にした男性が歩いていました。

 

亡くなったさつきの病室には「オレンジジュース」が残されていました

なぜ小学時代のみきおがボイスレコーダーを拾えた?

 

事件前へとタイムスリップした心。

 

しかし、心が持っていたはずのボイスレコーダーが再生されています。

 

それを手にしているのは加藤みきお。なぜ彼がボイスレコーダーを再生しているのか・・・。

 

心が持っていたものを、タイムスリップしたことを知る人物が、お見舞いに訪れ持ちさった。という考えはないでしょう。

 

誰も、再び「心先生」が帰ってきたことを知らないのですから。

 

だとすると、加藤みきおにボイスレコーダーを渡した人物は一人しかいません

 

オレンジジュースを心の病室に置いた人物。

 

「木村みきお」

 

心は霧に包まれていく中で、みきおの背中を見送りますが、彼は霧の中へ消えていきました。

 

あの時、みきおも一緒に霧に包まれタイムスリップした。

 

と、考えるのが一般的だと思います。そして、未来の自分がどんな罪を犯すのかを子供のみきおに聞かせた・・・。

 

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