近頃やっと店頭でも見掛けることの増えた箱入り使い捨てマスク。
50枚入で3000円前後で販売されているマスクをよく見ると販売元は国内でも生産は中国で行われている場合がほとんどです。
世界的に新型コロナウイルスが拡がりを見せる今、ひと足早くアフターコロナとして経済を回復させつつある中国でマスク特需が起こるのは当然ですよね。
しかし、先日のアベノマスク回収騒動の際にも中国産のマスクが含まれていたりと中国産マスクへの不安の声も上がっています。
果たして、中国産マスクは安全なのでしょうか…。
中国産のマスクの安全性に不安の声が?
新型コロナウイルスの発生源でもある中国で作られていることや、騒動以前からの中国国内の衛生面などの懸念から中国産のマスクを購入することに対して不安に感じてしまう方も多いですよね。
具体的にどのような声があるのか、ネット上の声を拾ってみました。
マスク売ってたけどいかにも中国産マスクだったから、粗悪品の可能性を考えて買うのをやめた
— 脳汁かけごはん@アドレナリンマシマシ (@endorphin_100) May 2, 2020
スーパーに行ったら、マスクが売られてた。
「緊急入荷!50枚3500円!(中国産)」みんな見てはいたけど、買っていかなかった。高いし中国マスクに対する警戒心だろうな…。
これならSHARPのマスク買いたいよね。— つばき (@tubaki98mr) May 2, 2020
某大手通販サイトで買った中国産マスク。耳ひもが切れやすいのはまだしも、耳ひもがついてないのが多数。こんなものでも約4千円。早く国産マスクがほしい。
— Daisuke SATO (@disk_community) May 1, 2020
とあるアパレルメーカーのサイトで個包装のマスクを50枚×2箱購入してみた。
中身を確認してみたが、ゴムの汚れや異物混入が6枚ほど。やっぱり、中国産マスクは、、、、
国産が買えるまで布マスクで粘るか。。。— 鹿島あすか (@k_asuka_810) May 1, 2020
やはりアベノマスク同様、異物混入や製品不良などがあり、それらが購入を躊躇する理由のよですね。
正しいマスクの付け方とずれてきた時の直し方は?落ちない方法は?
中国産マスクに輸出規制も?
今回の新型コロナウイルスの流行前からマスクの生産国として世界各国へと輸出していた中国ですが、
当初は中国国内の感染拡大を防ぐ為に輸出を制限し、中国国内でのマスク不足に備えていました。
現在は中国国内での流行が治まったこともあり、世界各国へと輸出が再開されたものの、
世界的な新型コロナウイルスの流行によりマスクの需要が大幅に増えてしまい中国国内でも生産が追い付かず、質の低い原料を使った粗悪品などが出回ってしまう事態に…。
結果的に輸出先の国からのクレームが相次ぎ、中国政府はそれを受け、審査基準を厳しくするなどの対策を取りました。
それにより審査基準に満たなかった大量のマスクを政府が回収するなどの騒動にも発展しているのだとか。
まだまだマスクを巡る様々な問題が解消される日は遠そうですね…。
マスクでメガネが曇らない方法やグッズのまとめ!ティッシュや100均一グッズでも
中国産マスクの割合は?
国内でもシャープや大王製紙などの企業がマスク産業に新規参入するなどマスク不足を解消する為の動きが盛んになってきました。
その一方で街のドラッグストアやスーパーなどでは中国産のマスクも入荷が増え、時には箱で山積みになって売られていることも。
その割合は現在日本国内で販売されているマスクのおよそ7割程度と言われています。
7割と聞くととても多いように聞こえますが、
新型コロナウイルス流行以前からマスクやマスクの原料となる不織布などは中国製のものが多く使われていたので、“中国製=粗悪品”とは言いきれないと思います。
不安の声の原因は?工場が不衛生の噂も?
騒動以前から中国製がほとんどで、多くの人が気にせずに使用していたにも関わらずなぜ今このような不安の声が増えているのでしょうか。
もちろん、今回の新型コロナウイルスの発生源が中国であると言われていることが大きいとは思いますが、
それ以外にもアフターコロナでそれまではマスクを作っていなかった企業が次々に参入し、
原料不足はもちろん人員不足や、整備不足などの準備不足なと言ったいわゆる
“突貫工事” “やっつけ仕事”への不安
が先日のアベノマスクの異物混入騒動で現実のものとなってしまった事が大きいのではないでしょうか。
現在は輸出に対して厳しい審査をしているようなので大丈夫かとは思いますが、
審査が厳しくなるまでの短期間に日本国内にも入ってきてしまっている『粗悪品マスク』への評判がSNS等で拡散されてしまい、
中国製マスクへの不安がより強まってしまったのではないでしょうか。
対処法はある?
一口に中国製マスクと言っても、中には日本の企業等がいてしっかりとした審査・検査をした上で中国に工場を置いて製造しているケースなどもあり、
騒動以前からの日本国内の医療現場でも当たり前に使用されていた品質の良いマスクもあります。
粗悪品とそれらの違いの一つの指標となるのが『日本マスク工業』によるこちらの認定マークの有無があるようです。
中国製のマスクであってもこのマークがあるものに関しては日本国内の基準にクリアしたもの、ということになるので日本国内で生産されたものと遜色ない品質が保証されているようです。
中国製と言ってもパッケージは日本語で書かれているものがほとんどですので、まずはパッケージの表示をしっかりと確認することが大切ですね。
そして使用する前に匂いや汚れなど、少しでも不安に感じることがあれば使用を控え、消費者センター等に問い合わせるなどの対応をして下さい。
手作りマスクの素材に注意?発明家原田の動画で良くない素材やおすすめは?
まとめ
緊急事態宣言の解除までまだもう少し時間のかかりそうな今、正しい情報を見極めることが大切です。
不安要素にばかり気を取られてしまうのではなく、きちんとした情報を集め、知識を深めて“正しく怖がること”が必要なのではないでしょうか。