【それぞれの断崖】原作の内容や結末のネタバレ予想は?イヤミス系か

フジテレビ系列のオトナの土ドラ枠で放送されている、ドラマ【それぞれの断崖】。毎週土曜日2240分から放送されている今作は、83日に初回が放送されました。

 

主演を演じるのは遠藤憲一さんで、共演者には田中美里さん、清水大登さん、渡邊蒼さん、田中美佐子さんらが揃っています。

 

遠藤憲一さんがオトナの土ドラに出演するのは、昨年2月から放送されていた「家族の旅路」以来になります。

 

原作は小杉健治さんの同名小説です。脚本は洞澤美恵子さん、主題歌を担当するのはCHEMISTRYの「Angleです。

 

ということで今回は、ドラマ【それぞれの断崖】についてまとめました。

 

 

【それぞれの断崖】原作の内容とは?

 

はじめに原作ですが、小杉健治さんの同名小説が元になっています。社会派ミステリーの名手と言われている小杉さんの小説は、どれも重厚な人間ドラマが描かれています。

 

まずは簡単なあらすじから紹介したいと思います。

 

主人公である志方恭一郎(遠藤憲一)は妻の雪子(田中美佐子)と3人の子供の5人家族です。長男の恭介(渡邊蒼)は中学2年から不登校になり、次第に家庭内で暴力を振るうようになりました。

ある日遅くに家に帰った恭一郎は、恭介がまだ家に戻っていないことを知らされます。そこに警察から連絡があり、神社の境内でナイフで刺され殺害されたと聞かされます。

世間はマスコミが大騒ぎし、家庭内暴力などが報道され、次第に加熱し恭一郎が犯人ではないかという記事まで出始めます。

その後、恭介の友人で同級生の八巻満(清水大登)が逮捕されます。しかし、満は少年法で守られ、最も重い罪でも少年院に3年入るだけという事実に、恭一郎は怒ります。

そして恭一郎は、思いもよらぬ行動に出ます。恭一郎は犯人である満の母・はつみ(田中美里)を尾行し、ホステスであることを突き止めます。

自分の立場を隠しながら、恭一郎ははつみの勤めるクラブに通います。そしてとうとう二人は一夜を共にします。

「被害者の父」と「加害者の母」、心の断崖を抱える二人の愛のいったいどこへ向かうのでしょうか。

 

 

結末のネタバレ予想は?イヤミス系か

この物語の結末ですが、いったいどのようなラストを迎えるのでしょうか。

 

原作では恭一郎は残された家族たちと、一度バラバラになった家庭を修復させようと、現実と向き合います。

 

さて今作ですが、家族と向き合うことを恭一郎は最後に選びました。しかし「被害者の父」と「加害者の母」の禁断の関係に、私たちはどこか釈然としません。

 

このような物語のことを一部のファンたちは「イヤミス系」と読んでいます。

 

「イヤミス系」とはミステリー小説において、徐々に確立されつつあるジャンルの一つです。読んだ後に「嫌な気分になるミステリー小説」が「イヤミス系」と呼ばれています。

 

原作のラストは、はつみと別れ家族と向き合うことを選んだので、バッドエンドではないと思います。

 

しかしドラマ版でラストが変わる可能性がありますので、展開によっては後味の悪い物語になるかもしれません。そうなると「イヤミス系」として私たち視聴者の心に残るでしょう。

 

ということで今回は、ドラマ【それぞれの断崖】についてまとめました。

 

現実的に起こってもおかしくない事件ですので、考えさせられることが多いです。

 

被害者家族のバッシングや、少年法という法律の壁に苦しめられる被害者家族に、現実の事件も重なるものがあります。より多くの人に見ていただきたいドラマだと思います。

 

被害者の父という難しい役を演じる遠藤憲一さんですが、過去に数え切れないほどの役をこなしている超実力派俳優なので、どのような心の動きを見せてくれるのか、期待せざるを得ません。

 

そして遠藤さんを取り巻く人々も、様々な葛藤を持っていると思います。純粋に俳優陣のお芝居を楽しめるドラマになっていると思います。

 

社会派ミステリーの名手が送る【それぞれの断崖】、「イヤミス系」のラストを迎えないことを祈りましょう。

 

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