ギャンブル依存症の男の<暴力と狂気>を描いた衝撃作「凪待ち」。
2019年6月28日に公開されたこちらの映画のBlu-ray&DVDが2020年3月3日に発売となりました。
″新しい地図″として新たな道を歩み始めた香取慎吾さんが主演を務めた映画であるということで、公開当時話題になっていましたよね。
そこで今回は、映画「凪待ち」に注目。
香取慎吾さん演じる主人公・木野本郁男の彼女である亜弓(西田尚美)が何者かに殺されてしまうのですが、一体亜矢はなぜ殺されてしまったのでしょうか…。
内容ネタバレとなるため、これから映画を見ようと思っている方は要注意です。
映画【凪待ち】あらすじ
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— 映画「凪待ち」公式 (@nagi_machi) June 21, 2019
主人公・木野本郁男は川崎の工場で働いているが、競馬が大好きなギャンブル依存症、そしてアルコールにも依存していました。
しかし突然、ギャンブルを辞めると宣言。
その理由は、6年間付き合って居る恋人の亜弓、そして亜弓の娘・美波(恒松祐里)とともに、亜弓の故郷の石巻へ引っ越すことになったからでした。
石巻の亜弓の実家には、末期癌の父・勝美(吉澤健)が居た。勝美は漁師で死ぬなら海で死にたいと末期癌でありながら今も海に出ていた。
実家の近所には小野寺(リリー・フランキー)という世話好きの男が居て、勝美の面倒を見てくれたり、郁男に印刷工場での仕事を紹介してくれた。
小野寺はとても人懐っこい性格で、郁男を飲み屋へ連れて行く。そこで郁男は村上(音尾琢真)という中学教師と出会う。村上はひどく酔っぱらっていた。
きくと村上は、亜弓の夫、つまりは美波の父であるとのこと。
DVがきっかけで離婚し、村上は今も亜弓に養育費を支払っている。そのため、亜弓の恋人で共に石巻に帰ってきた郁男の存在が気に食わない様子。
さまざまなことがありながらも石巻での生活はスタートする。亜弓は美容院を開業、郁男は印刷会社で働くことに。
そんなある日、亜弓は美波の部屋でタバコを発見してしまいます。このタバコは男友達が吸おうとしていたのを没収したものだと説明するが、亜弓は美波の言葉を信じずに叩いてしまいます。
信じてもらえなかったショックで美波は家を飛び出しました。
遅くなっても帰ってこない美波にパニックになる亜弓だったが、郁男はそんな亜弓を優しくなだめていた。
実は美波は郁男に男友達と映画を見に行くといって家を出て行ったので、心配する必要はないと知っていたのだ。しかしそんな事情を知らない亜弓。
亜弓は郁男に対し「自分の子供じゃないから、そんな暢気なことが言えるのよ!」と激しく捲し立てる。
「俺は美波を自分の子供だと思っている」と郁男は言い、売り言葉に買い言葉で亜弓に「車から降りろ!」と言ってしまいます。そして車を降り、美波を探しに行く亜弓。
郁男は美波と合流し、亜弓に電話をかけます。すると出たのは警察で、亜弓が死体で発見されたと言うのでしたーー。
亜弓は殺される
娘の美波を探しに出たはずの亜弓は、なにものかによって殺されてしまいました。警察によると、防波堤の工事現場で首を絞めて殺害されたとのこと。
美波は「私がメールの一本でもしていれば…」
郁男は「あのとき車から降りろと言わなければ…」
残された美波と郁男は亜弓の突然の死に絶望し、自暴自棄になっていました。
なぜ亜弓は殺された?理由をネタバレ予想!
亜弓は一体なぜ、誰に殺されてしまったのでしょうか。(※ここからネタバレ注意です)
亜弓を殺した犯人は、郁男たちが石巻に引っ越したときによくしてくれた小野寺でした。
亜弓の実家の隣に住み、父・勝美の面倒も見てくれるいい人だと思っていたのに…。
映画の最後に小野寺は殺されるのですが、実は映画では理由は語られていません。
亜弓は人気者だったと小野寺は言っていました。
もしかすると人気者の亜弓のことがずっと好きだったのかもしれません。ずっと好きだったけれど自分のものにならないため殺してしまったとか…。亜弓を独り占めしたかった…?
どうせなら殺した理由まで映画で描いてほしかったですが、想像させる作戦だったのかも。